HOW TO SKI

2016/09/30

はじめてゲレンデでスキーをする場合「何を準備すればいいの?」「ゲレンデでの注意事項は?」など、分からないことだらけですが、スキーをするのに必要な用具やその使い方、ゲレンデやリフトでのマナーといった基本情報を抑えておけば、スキーがもっと安全に楽しめます。
取材協力:たんばらスキーパーク ゴールドウイン UVEX LEKI REUSCH

まずは身支度/スキーウエアを着よう!

スキー場では日中でも気温がマイナスになることが珍しくありません。また、晴れた日ばかりではなく、曇りや雪が降る日もあります。そんな環境から体を守ってくれるのがスキーウエアです。

普段街などで着ている防寒具よりも防水性が高いので濡れにくいうえ、保温性も優れ、生地も運動に適した丈夫な素材で作られています。また、スキーをする機動性の高さまで考慮。ゲレンデで快適に過ごすためにはスキーウエアを着用しましょう。

基本の3アイテム

スキーをするときは、ウエアのほかに、ゴーグル、グローブ、帽子も必ず身につけましょう。目と手と頭を守ってくれる必須のスキー基本3アイテムです。ゴーグルやグローブはスキー用が売っており、グローブは防水性が高く温かいものが最適。帽子はニット帽が主流です。
便利な小物アイテム
ベルトやリフト券を入れるパスケース、ネックウォーマー&フェイスマスク、ポーチといった小物もあると便利なアイテムです。
スノーブーツ
センターハウスまでの移動など、スノーブーツがあると雪上でも歩きやすく、足元も温かいので快適です。雪遊びを楽しむファミリーにもおすすめです。

帽子とゴーグルの着け方

スキー場以外では、なかなかゴーグルを身につけることはないはず。はじめてゴーグルをつけるときは少しコツが必要です。まず帽子をかぶり、その上からゴーグルを着けます。帽子の上にゴーグルのフレームが少し重なるぐらいがベストな位置です。

右の写真のような着け方は、カッコが悪いうえ、額が出ている部分が日焼けしてしまいます。また、ゴーグルのサイズはストラップの長さを変えて、きつ過ぎずゆるすぎないフィット感に調節しましょう。
ネックウォーマーやフェイスマスクがあると首回りが温かく、日焼けも防ぐことができます。

ウエアの下に着るものは?

ウエアを着るほか、その下に防寒着を着ることで保温性を高めることができます。動いて汗をかくと汗が冷えて寒くなってしまうので、できれば肌着は速乾性の高いものがおすすめです。肌着の上にフリースやトレーナーなどを重ねれば、着るものの準備はほぼ完了。

天気の悪い日や気温が低い時は、厚手の服を着るよりも重ね着をして体温調節するようにしましょう。パンツの下にも保温性のあるタイツなどを履くと、雪上でもより暖かく過ごすことができます。
スキーをして動いていても、足先が冷えてしまうことも。靴下はスキー用のものや厚手のものを選び、足先まで防寒対策しておきましょう。

ウエアの機能を使いこなそう

スキーウエアにはゲレンデで役立つたくさんの機能がついています。例えば、ウエアの内側や外側にはさまざまな用途の収納ポケットが備わっています。写真はウエアの内側にリフト券入れがついているもの。リフト券入れがついている位置は、裾の部分や腕などウエアによって違いますが、あるとやっぱり便利。最近は携帯音楽プレーヤー用などのポケットを備えたウエアもあります。
ウエアの脇下や股の内側にファスナーがあるものも。これは、ウエア内の熱気を排出するベンチレーション機能です。ウエアを脱ぐことなく衣類内の温度調整ができるので便利。

スキー道具について知ろう

スキーで必要な用具は、スキー(板)、スキーブーツ、ポールの3つ。スキーの板にはブーツを固定するビンディングという金具がついています。また、スキーは進行方向側を「トップ」、後ろ側は「テール」と呼び、裏側の面のことを「ソール」と呼んでいます。

スキー板の裏の両端には「エッジ」という金属がついており、ターンやとまるときに、このエッジ部分を使ってスキーをコントロールします。スキーを練習するときは「テールを開く」、「エッジを立てる」などの用語が出てくるため、まずは用具の名称をしっかり覚えておきましょう。
スキーブーツはプラスチック素材などでできており、スノーボードのブーツよりも硬いのが特徴です。バックル(留め金)を締めることで足がしっかり固定されます。
ポールはストックとも呼び、両手に持ってバランスをとったり、ターンのきっかけをつくるときに使用します。ただし、初心者や初級者では、最初のうちはポールを持たずに滑る場合もあります。

ブーツの履き方&脱ぎ方

スキーブーツはプラスチックなどの硬い素材で作られており、扱い慣れないうちは、履いたり脱いだりするだけでも苦労します。装着方法の手順を覚えておきましょう。コツをつかんでしまえば、簡単に脱ぎ履きできるようになります。

ここでは一般的なバックルと呼ばれる締め具のあるブーツの脱ぎ方、履き方を紹介します。バックル式のほかに、リアエントリーと呼ばれる簡単な方法で脱ぎ履きできるブーツもあり、このタイプはレンタルブーツでよく見かけられます。

ブーツを履いたときには、締めつけをきつくし過ぎると足が痛くなるので、ゆるすぎない、ほどよい締めつけ具合に調節することがポイントです。
スキーブーツの履き方
まず、バックルをすべて外し、ブーツの前側を大きく開いてつま先から足を入れます。バックルを留め金に引っかければ締められ、引っ掛ける位置できつさが調整できます。バックルは下から上の順で締め、ブーツがきつすぎないフィット感になるよう調整します。
最後にベルトを締める
バックルを締めたら、スネ部分のベルトを固定します。ベルトを金具に通してブーツ上部を締め、ベルクロでベルトを固定したら装着完了です。
スキーブーツの脱ぎ方
ブーツを脱ぐときは、まずブーツ上のベルトを外し、すべてのバックルを外します。そして、ブーツのインナーを前後に大きく開き、足を引き抜きます。

パウダーガードって何?

ブーツを履いたら、パンツの裾についているパウダーガードをかぶせておきましょう。このパウダーガードは、ブーツの上に被せることで雪がブーツに入るのを防いでくれます。

たまにパウダーガードをブーツの中に入れている人を見かけますが、これは間違った使い方。パウダーガードをブーツに入れてしまうと、雪が入ってきてしまうだけでなく、ブーツがしっかり履けなくなります。パウダーガードはブーツの上に被せるのが正しい使い方です。
パウダーガードの役割はブーツの中に雪が入らないようガードすること。だから、ブーツの中に入れるのはダメ。ブーツもきちんと締められないので、パウダーガードはブーツの外にかけると覚えておきましょう。

スキーの履き方&脱ぎ方

身体の動きをスキー板に伝えるのがブーツとビンディングの役目です。もし、ブーツとビンディングがしっかりはまっていないと、滑っているときに外れてしまうので非常に危険。正しい装着方法を覚えて安全にスキーを楽しみましょう。

ブーツの裏に雪がついていると、隙間ができるなど、きちんとスキーが履けないことがあります。ブーツは装着前に脚裏の雪を落としてからビンディングに装着しましょう。
スキーの履き方
まず、ビンディングの後ろを跳ね上げ、足裏の雪を落としておきます。ブーツのつま先の出っ張りをビンディングにはめ、そのままカカトを踏み込めば装着完了。ビンディングは固定しているとき、後ろの金具は下がった状態になっています。
スキーの脱ぎ方
ポールを使って後ろ側のビンディングを下に押します。すると、カカト部分が上がり、そのまま足を持ち上げればブーツが外れます。

スキーの正しい持ち方

スキーを持ち運ぶときは板を2枚に重ねるのが基本です。しかし、扱いに慣れないうちは、スキーがバラバラになりやすく落としてしまったり、場合によっては人にケガをさせてしまう危険があります。最初のうちは左の写真のように両手に抱えて持ち運ぶと安全です。スキーとポールをまとめ、両手で下から抱えてしっかりと持ちましょう。
慣れたらスキーのトップを下に向けて肩に担ぎ、空いた手でポールを持つと移動がより楽になります。スキーを肩に担ぐときは必ずトップを下に向け、人にケガをさせないよう注意しましょう。

ポールはどうやって持つの?

ポールにも正しい握り方があるのですが、これを知らない人が以外と多くいます。ここでしっかり身につけておきましょう。まず、ストラップの輪の下から手を入れ、そのままストラップごと握りこむのが正しい握り方です。

正しくポールを握っていると、斜面を登るときやバランスを崩したときなどに、ポールに体重がかけやすくなります。間違った方法でポールを握っていると、手首を痛めることもあるので、正しい握り方を習慣づけておきましょう。
上からストラップに手を通すと外れやすく、ケガの原因にもなるので注意しましょう。

滑る前にコースマップを入手

はじめて訪れたスキー場では、まずコースマップを手に入れましょう。スキー場にあるコースやリフト、レストランやトイレなどの施設の位置が確認できます。スキー場全体が把握でき、滑りたいコースにどのリフトで向かうか、ランチはどのレストランで食べるかといったプランが組みやすく、効率的に動けます。コースマップはチケット売り場やレストラン、売店などにおいてあります。
家族や友達とゲレンデではぐれてしまったり、ランチだけ一緒で滑るコースは別々にするなどのケースがあるでしょう。マップ上でセンターハウスやレストランの位置を確認し、はぐれた場合の集合場所、ランチをとる場所などをあらかじめ決めておくと安心です。スキー場の案内板とマップを見比べると現在地が把握しやすくなります。

いきなりリフトに乗らない!

初心者用コースを備えたゲレンデがありますが、まったくスキーをしたことがない人がいきなりリフトに乗ってコースを滑走するのはおすすめできません。スクールに入るか、もしくはリフト下の緩やかな斜面などでスキーに慣れることからスタートしましょう。

斜度が緩い場所ならスピードが出にくく、恐怖感が少ないので練習に最適です。また、スキー場によっては、ネットで仕切られた安全な場所で滑りの練習ができる、初心者エリアを設けているところもあります。
斜度のゆるやかな場所は転んでも立ち上がりやすく、練習にぴったり。

リフトに乗るならチケットを購入

緩斜面や初心者エリアで練習をして、少し滑れるようになったら、いよいよリフトに乗ってコースに出てみましょう。そのときに必要になるのが、リフトに乗るための乗車券(リフト券)です。

リフト券には1日券や半日券、1回券や回数券などの種類があり、チケット売り場で購入できます。初心者の人はコースを滑るのに時間がかかることがあるので、まずはリフトに1回だけ乗れる1回券などを購入するのがおすすめです。また、小さなお子さんの場合も、途中で飽きてしまうことがあるので、回数券や半日券を利用すると良いでしょう。
リフト券はリフトに乗るたびにスキー場のスタッフに見せる必要があるので、ウエア内のポケットやパスケースに入れておくと便利。

コースデビューは初心者向けから

スキー場のコースは難易度の目安となる、初級、中級、上級のコースに分かれており、マップやコース内の看板などで確認することができます。滑りに自信がないうちは、上級者向けの急なコースは避け、初級コースでのんびりスノーボードを楽しむのがおすすめです。
初級コースは斜度が緩くスピードが出にくいので、安心してスノーボードが楽しめるはずです。最初は緩斜面で無理なく滑り、少しずつステップアップしていきましょう。

ゲレンデでは2人以上で行動しよう

はじめてコースを滑るときには、2人以上で行動するのがおすすめです。万が一、1人がケガや事故などで動けなくなった場合でも、もう1人が救助を呼ぶなどサポートができるからです。また、ファミリーでスキー場に行く場合も、大人は常に子どもはと一緒に行動をしましょう。安全面だけでなく、みんなで一緒に過ごしたほうが、スキーがもっと楽しくなるはずです。

ただし、複数で滑るときに気をつけてほしいのが「コースをふさがない」ということです。コース上で停止する際は、ほかの滑る人のじゃまにならないようコースの脇により、上からくる人から見えやすい位置を選びましょう。

リフトでは暴れず騒がず静かに乗車が鉄則

リフトではいろいろなマナーがあります。リフト待ちの列に横入りをしない、他人のスキーを踏まないなど、リフトを利用するときは最低限のマナーを守りましょう。

リフト乗車中はセーフティバー(安全バー)を下し、リフトを揺らしたりせず、静かに乗車。リフト降り場では、後からくる人のじゃまにならないよう、すみやかに移動することを心がけましょう。
リフトを揺らさない
乗っているリフトを揺らすと、リフトがワイヤーから外れて落下する危険があります。また、スキーの板をブラブラさせているとスキーが外れてしまうこともあるので注意しましょう。
リフトから飛び降りない
リフトから飛び降りるのは非常に危険な行為です。また、基本的にはリフト下はコース外となるため、リフトから飛び降りてケガした場合は救助が難しくなるケースもあります。
リフト上からゴミを捨てない!
リフトからタバコの吸い殻やゴミを捨てるのは厳禁!ゴミはセンターハウスなどに設置されたゴミ箱に捨てましょう。

滑走禁止エリアに入らない!

スキー場では決められたコースを滑ります。これはマナーではなく、「ルール」です。決められたコースはスキー場がしっかりと管理をしていますが、コース外は整備がされておらず、立木にぶつかってケガをしたり、場合によっては雪崩に巻き込まれたり、遭難する危険性があります。
また、コース外で雪崩や遭難に巻き込まれ、救助された場合は救助費用が自己負担になることも。ゲレンデではリスクを冒さず、決められたエリア内で滑りを楽しみましょう。例え上級者だとしても滑走禁止エリアには絶対に立ち入ないように!

用具でケガをしない・させないように注意!

初心者のスキーヤーのケガには、ポールが原因のものが目立ちます。例えば、コースに出てうまくとまれず、ポールを突いて無理やりとまろうとして、グリップで胸や顔を強く打つケース。

滑る速度が遅ければポールを突いての停止は有効ですが、スピードが早いとポールを突いたぐらいではとまれません。スキーを操作してブレーキをかけるか、転んでしまったほうが安全です。また、写真のようにポールの先端を前に突き出して滑るのは危険な行為。先端でほかの人にケガをさせる危険があるので、ポールの先は絶対に人に向けないこと!
板やポールを持ち運ぶとき、正しい持ち方をしていても、人に板があたってケガをさせることがあります。人が多い場所を板やポールを持って移動するときは、板を縦にして手に持つなど周囲に気を配りましょう。

スキーの置き方

ゲレンデでのランチや休憩の際は、決められた場所にスキーを置くようにしましょう。レストランの入り口近くやゲレンデ内のセンターハウス周辺には、スキーを立て掛けるためのスペースや器具が設置されています。

スキー場が混んでいて、スキーを立て掛けることができない場合は、人通りのない、じゃまにならない場所を選んで雪に刺して立てておきます。スキーを脱いだまま雪上に置きっぱなしにしておくのはダメ。
なお、レンタルスキーの場合は、他の人のレンタルと間違えやすいので、スキーの表面などに書いてある管理用の番号を覚えておきましょう。

リフト上で物を落としたら係員に声をかける

リフトで落し物をしたら自分で拾いにいかず、必ず係員に声をかけましょう。物を落としたら、その場所がどこかわかるようリフトの支柱に書かれた番号を覚えておき、リフトを降りたら係員に声を掛け、その番号も伝えましょう。

なお、滑走中などリフト以外で落し物をした場合は、センターハウス内にあるインフォメーションセンターに問い合わせをしましょう。

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