雪に覆われた峩々温泉

蔵王連峰を東西に横断する「蔵王エコーライン」から脇道を曲がり10分ほど下ると趣ある茶色の建物が見えてくる。そこが峩々温泉だ。周りには他の宿や店もなく、あるのは峩々温泉と宿を囲む大自然。周りに広がる渓谷は美しく思わず息を飲む。
横を流れる濁川のせせらぎの音と、うっすらと感じる硫黄の臭いが秘境の温泉宿をさらに演出する。開湯150年の峩々温泉は湯治場として受け継がれ現在六代目となる。現在は湯治場としてだけでなく、のんびりと時間を忘れて過ごせる温泉宿としても人気高い。1泊と言わず連泊して日頃の疲れをいやしてみてはいかがだろう?

木のぬくもりたっぷりの談話室

宿に入るとまず目に入るのが談話室だ。まるでオシャレなカフェに来たような、柔らかい空気に包まれる。アットホームな雰囲気に思わず腰を据えたくなる。薪ストーブの前にあるロッキンチェアーにいつまでも揺られていたくなるだろう。
山奥にある峩々温泉は携帯電話が繋がらないが、談話室にはwi-fi環境がある。無料で提供されているのでスタッフにパスワードを確認するといい。また談話室では夜になるとBarも営業し、アルコールや水出しコーヒー、温泉で割った自家製のドリンクもあるので、夕食後はここでゆったりと過ごしたい。
日本三大胃腸病の名湯と呼ばれる峩々温泉は「かけ湯」「飲泉」「入浴」と、3つの楽しみ方がある。源泉掛け流しの湯は体の芯まで温まり、身体を癒してくれること間違いなしだ。

内風呂のぬる湯

内風呂には二つの湯船があり、ぬる湯は38〜42度に設定されており、ゆっくりと入浴することができる。それに比べあつ湯は47度に設定されていて、とても浸かることができない。ではどうするのかというと、湯船の淵に寝そべり竹筒で湯をすくい胃腸付近にゆっくりとかける。それを100杯続けることが峩々温泉の伝統だという。ユニークなかけ湯だが、実際やってみると胃腸付近がポカポカと温まり代謝が良くなるのを感じる。このような伝統的な湯治文化を体感するのも峩々温泉の楽しみ方だ。

女湯の露天風呂

露天風呂からゴツゴツとした岩肌が見える。この景色こそが峩々温泉の名前の由来となった「峩々たる岩々」だ。目の前に広がる自然と下を流れる川のせせらぎに耳を傾けながら、ゆったりとした時間を過ごすのもいいだろう。峩々温泉にはこの男女別の露天風呂の他に混浴露天風呂と貸切露天風呂(天空の湯)と3つの露天風呂がある。それぞれの温泉を堪能するためにも連泊してゆっくりと過ごすことをオススメしたい。フロントの近くには飲泉もあり、空腹時に飲むと胃腸によく効くと言われている。また慢性消化器病や慢性便秘にも効果があるそうだ。

こまくさの寝室

「こまくさ」はまるで別荘に来たかのような贅沢な部屋。この部屋にはミニダイニングやミニキッチン、パウダールームや茶の間。さらに隠れ部屋が和洋1つずつある。寝室にはロフトもあり、広々とした空間になっている。
また部屋には浴槽もあり、蛇口をひねると源泉掛け流しの温泉が出てくるため、部屋から出なくても上質な温泉を堪能することができる。他の客と会わずにのんびりと過ごしたい人にはぴったりな部屋だ。この部屋は大人二人までの定員となっている。

フローリングの部屋

段差に腰をかけたり、寝そべったりと広いフローリングの上で思うままに時間を過ごしてみては?
奥にある旅館でコタツを囲んで過ごす・・この上ない至福を感じる人もいるのでは?峩々温泉の客室は全て床暖房が完備されているため、厳冬期も足元や布団が暖かい。また布団は常に引いた状態になっており、これには滞在中に従業員が布団の出し入れに部屋に入ることもないので気兼ねなく過ごしていただきたい、という想いも込められているのだ。
●峩々温泉へのアクセス
【電車】
東北新幹線「白石蔵王」駅下車→宮城交通バス終点「宮城蔵王ロイヤルホテル」下車→峩々温泉より送迎あり。
東北新幹線・仙台駅 バス乗り場より直通高速バスに乗車→終点「宮城蔵王ロイヤルホテル」下車→峩々温泉より送迎あり。
※要ご連絡:峩々温泉 0224-87-2021(8:00〜22:00まで)
【車】
東北自動車道:東北自動車道:白石IC→遠刈田温泉→スキー場 約45分。村田IC→遠刈田温泉→スキー場 約40分。
photo & text : Megumi Ueda

施設情報

峩々温泉

所在地
〒989-0901 宮城県柴田郡川崎町大字前川字峩々1番地

施設マップ


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