日本最大級! HAKUBA VALLEYの10スキー場を滑りつくす!
Photo: Hiroya Nakata
「HAKUBA VALLEY(ハクババレー)」は長野県の白馬村・小谷村・大町市に広がる日本有数のビッグスノーリゾート。積雪豊富で極上のパウダースノーが味わえ、1998年長野冬季五輪の会場となったことで世界的にも知名度を高めた。北アルプスの後立山連邦に標高3000m級の山々が連なり、その山麓に10スキー場が点在。南部から北部にかけて、爺ガ岳スキー場、鹿島槍スキー場、白馬さのさかスキー場、エイブル白馬五竜、Hakuba47ウインタースポーツパーク、白馬八方尾根スキー場、白馬岩岳スノーフィールド、栂池高原スキー場、白馬乗鞍温泉スキー場、白馬コルチナスキー場が並んでいる。それぞれに魅力のあるスキー場は、毎シーズン、良質な雪を求めて国内外から多くのスキーヤー・スノーボーダーが訪れている。
大町市内のスキー場はサラサラの雪が魅力
白馬村・小谷村・大町市の広大なエリアに広がるHAKUBA VALLEYは、エリアによって雪質に違いがある。エリア南部の大町市にある爺ガ岳スキー場と鹿島槍スキー場は、内陸部に位置するため、HAKUBA VALLEYのなかでも湿気の少ない軽い雪に恵まれる。コースのほとんどが初~中級斜面の爺ガ岳スキー場は、ファミリーやビギナーから人気。広くて見通しの良い緩斜面は、スキー・スノーボードデビューにぴったりだ。これに対して、鹿島槍スキー場は全長5,000mのロングダウンヒルやツリーエリアなどがある滑りごたえ十分の環境。中腹に宿泊施設や展望露天風呂付きの大浴場を完備するなど付帯施設の充実度も高い。
白馬村は5つの個性的なスキー場が集中
HAKUBA VALLEYの中心地となる白馬村には、全10スキー場のうち、白馬さのさかスキー場、エイブル白馬五竜、Hakuba47ウインタースポーツパーク、白馬八方尾根スキー場、白馬岩岳スノーフィールドの5つが集中している。国道沿いに位置し、上信越道・長野ICや長野道・安曇野ICのどちらからでもアクセスしやすいのが白馬さのさかスキー場。80%が初~中級コースで、山麓の青木湖を眺めながらのんびり滑れる本格リゾートタイプのスキー場だ。
エイブル白馬五竜は、ゴンドラで標高1500m超までひと息に上がれ、極上のパウダースノーが味わえる。エリア最大級を誇るベースセンター「エスカルプラザ」は、飲食店や売店、スポーツショップ、日帰り温泉、夜の仮眠施設など多彩な施設が揃っている。その隣のHakuba47ウインタースポーツパークは、スノーパークが充実していることで有名だ。プロスノーボーダーチームがプロデュースするスノーパークは、ビッグキッカーをはじめとする、大小さまざまなキッカーや整備の行き届いたハーフパイプ、ジブアイテム、クロスコースなど、あらゆるアイテムを設置。また、ツリーランエリアも豊富で、アクティブな滑走を体験できる。また、エイブル白馬五竜とHakuba47ウインタースポーツパークはコースがつながり、共通リフト券で2スキー場を行き来しながら滑走も可能。
白馬村中心部に位置する白馬八方尾根スキー場は、コース14本、最長滑走8,000m、高低差は1,071mと、エリア随一のスケールを誇る。上部は良質なドライパウダーが積もり、パウダーや自然地形が楽しめる非圧雪コースが充実。うさぎ平テラスの屋上には、白馬の絶景とともにジャグジー&サウナが楽しめる山の上のビーチリゾート「HAKUBA MOUNTAIN BEACH」が設置され、ラグジュアリーな体験もできる。そして、白馬岩岳スノーフィールドもロケーションの良さには定評があり、北アルプスに向かって滑走するコースや、非圧雪コースなどコースコンディションは文句なし。関東としてもおすすめの「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」をはじめ、バギークルーズやスノーシューツアー、早朝キャットツアーなどのアクティビティも豊富で、滑り以外の冬ならではの楽しみも体験できる。
小谷村の3スキー場は積雪たっぷり
HAKUBA VALLEY北部の小谷村はエリア最奥地にあたり、日本海が近いため、海から運ばれてきた雪がたっぷり積もるパウダーの宝庫だ。栂池高原スキー場はゲレンデトップは標高1,704mもあり、積雪はもちろん雪のコンディションも抜群で、5月上旬までロングシーズン滑走できる。レクチャーを受講することで滑走できるツリーランエリア「TSUGA POW DBD」や、ゲレンデ下部には幅1,200mにおよぶワイドな緩斜面が広がり、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめる。巨大アクティビティ施設「白馬つがいけSNOW WOW!(スノー ワオ!)」では雪遊び体験もできでき、キッズのスノーデビューにもおすすめ。子供から大人まで楽しめるので、グループで仲間とワイワイしても◎。
白馬乗鞍温泉スキー場は、フラット&ワイドな緩斜面やきれいに整備されたピステンバーン、たっぷりのパウダースノーを味わえる非圧雪の急斜面まで、滑りのバリエーションが豊富。モーグルコースやスノーパーク、キッズパークもあり、全レベルのスキーヤー・スノーボーダーが満足できる。隣接の白馬コルチナスキー場は、100%天然のパウダースノーが自慢で、HAKUBA VALLEYのなかでも雪質の良さに定評がある。コース外を「自己責任エリア」として開放しており、自然そのままの地形でパウダースノーを味わえる。ゲレンデ直結の「ホテルグリーンプラザ白馬」で快適に滞在できることも、このスキー場の魅力だろう。白馬乗鞍温泉スキー場と白馬コルチナスキー場はコースでがつながり、共通券を利用すれば行き来が可能だ。
便利な共通リフト券「HAKUBA VALLEY TICKET」
ビックスケールのHAKUBA VALLEYを訪れたなら、滞在して複数のスキー場をたっぷり滑りつくしたい。そこで便利なのが、全10スキー場で利用できる共通リフト券「HAKUBA VALLEY TICKET」だ。1日に複数のスキー場で利用することができ、10スキー場間を結ぶ有料シャトルバスを無料で乗車することも可能(ナイタースキーやナイトシャトルバスでは利用不可)。共通リフト券は、購入当日のみ有効の「1日券」から、使用開始日から11日間有効の「7日券」まであり、滞在スタイルに合わせてチケットを選べる。また、リピーターは、昨年度の使用済リフト券にリチャージして利用も可能だ。共通リフト券は各スキー場で購入できるほか、HAKUBA VALLEYのウェブショップでも買い求められる。ぜひ利用して10スキー場の魅力を堪能していこう。
施設情報
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