「どこへ滑りに行こうかな〜♪」
スノーボーダーのユイとスキーヤーのモモヨの2人が、一緒に滑りに行くスキー場を「コースバリエーションの多さ&おもしろさ」というポイントでネット検索。いくつか挙がった候補から「スノーキャット」というキーワードも気になって、長野県にある菅平高原スノーリゾートが第一候補に。
長野県の軽井沢・菅平エリアにある菅平高原スノーリゾートは、ダボスエリア、太郎エリア、パインビークエリアの3つのエリアで構成しているスキー場。各エリアには初級から上級まで合計60コースを用意。コースの数は全国でもトップクラスを誇る。
そのコースの総面積は175ヘクタールで、同じ長野県内にある志賀高原スキー場、野沢温泉スキー場、白馬八方尾根スキー場に次ぐ広さになることも、知っている人は意外と少ない。

from ユイ

小学生のころに競技スキーの大会で菅平に来た記憶があるけど、どこのエリアとか、どこのコースを滑ったのかって、ぜんぜん覚えてない(笑)

菅平高原スノーリゾートは、今季で開場92年目と日本屈指の歴史を誇る名門。多くのスキーヤーやスノーボーダーたちから長く愛されているスキー場で、現在は、アルペン競技や技術戦や検定などの練習や大会に参加する人たちから特に高い人気を誇り、また、広大なゲレンデでのスキー実習や、週末は家族連れなどで賑わっている。
その一方で、周りの友人スキーヤー&スノーボーダーに菅平高原のこと聞いても、ユイの小学生の頃と同じく大会とかで滑ったことはあっても「遊びでは滑ったことがないから、あまり覚えてないけど、コースと景色はかなり良かったと思う」という答えが大半で、ますます菅平高原のことが気になってきたユイとモモヨ。早速、クルマで菅平高原スノーリゾートに向かった。

from モモヨ

もちろん行くからには60コース全部、…とまでは難しいとしても、できるだけたくさんのコースを滑りたいですね。コース整備のクオリティと晴天率も高い、というので期待してまーす!

想像を超える楽しさを満喫!

しかし、菅平高原に着くと、まさかのコンディション(笑)
ゲレンデからの景色も楽しみにしていた2人は、少しテンションが下がりつつも、まずはパインビークエリアのオオマツゲレンデでリフトに乗ってコースへ。
視界も少し悪いながらも、滑り出すとその雪質の素晴らしさに、ふたりは「ヤバい!!!」と同時に口を揃えた。
菅平高原はベースで標高が1250mあり、内陸で気温が低いエリアであることから、降り積もる雪は極上。しかもコース整備に定評のある菅平高原。主なコースは夜明け前のタイミングでコース整備を入れるので、その上に降り積もったパウダーであれば、その滑りやすさ、気持ちよさは言わずもがな、だ。
平日だったこともあって、ほぼノートラックのコースが多く、笑顔で黙々と滑り続けるユイとモモヨ。
ゲレンデ上部にはコース脇にさらに雪が溜まった場所もあり、ゲレンデ内でパウダーを満喫。
菅平高原の各コースは幅の広さも魅力。パウダーでもパウダーでなくても、気持ちの良いスピードに乗った大きなターン弧で滑る快感は、一度味わったら病みつきになるに違いない。

from ユイ

軽いパウダーで、でも底があって板が走るから、超気持ちよかった〜!

パウダーを満喫し、太郎エリアへ移動!

少し雪の振りが強くなって視界も悪くなってきたこともあって「気分転換も兼ねて、滑るエリアを変えてみようか!」と、2人は菅平高原スノーリゾートの中心部にある太郎エリアへ。太郎エリアへは直接滑って行くことができないのでクルマで表太郎ゲレンデの駐車場まで移動。
リフトに乗車すると、降雪が弱くなり視界が一気に開けてきた。モモヨが「見て!」と笑顔で振り返ると、さっきまで滑っていたオオマツゲレンデが姿を見せ始め、雲の間からは太陽の光が差し始めてきていた。
明るくなって、滑りもさらに楽しくなってきた2人は天狗ゲレンデや表太郎ゲレンデや白金ゲレンデでフリーランを堪能。お昼を過ぎて、さすがに雪質は午前中のオオマツとまではいかないものの、軽い雪質でコースコンディションの良い状態が続いていた。
たくさん滑ってお腹が減ってきたこともあって、2人は白金ゲレンデのベースにあるレストラン「シュワルツ」へ。
お目当てはカレーライス。と言っても、普通のカレーライスとはちょっと違う。なんとパキスタン人シェフがスパイスから作った本格的なカレーで、一般的なゲレンデにあるレストランで提供しているカレーライスとは、とても比べものにならないほどのクオリティの高さで評判なのだ。
それでいて、一番人気のチキンカレーが700円(2019年1月時点)と格安。いろいろな種類の野菜がゴロッと入った野菜カレーも人気が高く、辛さが控えめなビーフカレーなら子供でも大丈夫だ。ユイはチキンカレー、がっつり食べたいと言って、モモヨはナン2枚とラッシーが付いたチキン&野菜カレーセット(1200円。2019年1月時点)を選択。
お腹いっぱいになった2人は、さらに青空が広がったゲレンデへ。太陽が傾き始めていたが、表太郎と白金のゲレンデはどちらも陽が沈むまでずっと明るいので、滑りやすいのだ。
最後の一本までどっぷりと滑りを堪能して終了。宿へと向かった。

from モモヨ

太郎エリアの他のコースは明日のお楽しみでとっておきました(笑)。でも表太郎と白金ゲレンデだけでも十分に楽しかったし、カレーも最高でした!

夜も楽しい菅平高原。お酒も楽しんじゃおう!

夏もラグビーやサッカーなどの合宿が多い菅平高原は宿泊施設が充実。夜の冷え込みが厳しいせいか、宿に戻ったら部屋でゆっくり休むしかないと思っている人も多いかもしれないが、菅平高原にだって少ないけど居酒屋くらいはある(笑)。友人とちょっと楽しくお酒を飲みたい気分になったり、遅い時間に小腹が空いた時などは迷わず居酒屋へGOだ!
居酒屋「月の輪」は、メニューが豊富で地元の人やスキー場&スクール関係者たちも利用している。人気の高い裏メニュー(?)で馬刺しユッケ丼などもおすすめだ。
もうひとつは隠れ家的な雰囲気の無国籍居酒屋「ワルンジュン」。煮込み料理からナチョスとバラエティ豊かなおつまみを用意。
どちらの居酒屋も菅平高原唯一のコンビニ、セブンイレブンの近くあるので覚えておくとわかりやすい。

まってました〜、2日目は朝からドピーカン!

朝イチから、これぞ「菅平ブルー」という感じの青空が広がっている時は、迷わず「スノーキャット」だ。ダボスエリアにある奥ダボス第1トリプルリフト降り場前が受付&スタート地点となる。赤いキャット(雪上車)に乗車し、根子岳の標高2170mまで、およそ25分で運んでくれるのだ。料金は大人3300円(中学生以上)、子供1800円となっている。
キャット乗車中は車窓からの素晴らしい眺めだけでウキウキしてしまうのだが、まるで「焦るなよ」とでも言いたげなくらい、もったいぶるような、ゆっくりしたキャットのスピードで登っていく。山頂に着く頃(=クライマックス)までに、なんとも言葉にならない気持ちに仕上げてくれるのだ。
そして、山頂に着くと素晴らしい景色と美しい樹氷とがお出迎え。樹氷は時期によっては巨大なモンスター樹氷なっていることもある。帰りはスノーキャットで戻ることもできるので、滑走技術が心配だったり、山頂からの眺めを楽しみたいというだけの人でも大丈夫だ。
根子岳の本当の山頂は標高2207m。キャットの到着地点から、あと少し40m弱、時間にして15分ほど登るだけで、さらに絶景が楽しめるので、条件が良ければぜひ山頂を目指してほしい。つぼ足でも登れなくはないが、できればスノーシューなどがあると登りやすい。
山頂では目前に四阿山が迫り、富士山に浅間山、常念岳、槍ヶ岳に鹿島槍ヶ岳や五竜岳、白馬岳といった北アルプスからの妙高山や黒姫山、飯縄山、戸隠山といった北信を代表する山々まで、たくさんの名山をぐるりと見渡せる大パノラマが待っている。眼下には菅平高原スノーリゾートを一望することができるのだ。
ユイとモモヨは山頂でお約束の撮影大会。いろいろなポーズで記念の写真を残してたw
ユイは「ずっとここにいたーい!」とみんなの下山に抵抗するかのように、身体全体でゴロゴロ転がりながら下山(危ないのと、危ない人に見られるので絶対マネしないよーに!)
大きな空と北アルプスなどの大パノラマ、そして眼下には菅平高原スノーリゾートの素晴らしい眺望を楽しみながら、下山滑走スタート。整地された滑走ルートを基本的に滑っていき、奥ダボスゲレンデ下部まで滑りきると合計で約4kmのダウンヒルを楽しむことができるのだ。
滑走コースは中間部から少し斜度がきつめなところもあるが、中級レベル以上であれば特に問題はないはず。
ただしオープンバーンでスピード感覚が鈍くなりやすいので暴走にはくれぐれ注意。思っていた以上に、かなりスピードが出ていたということもあるので、転倒だけでなく、スノーシューやシールなどを使って徒歩で登ってくる人もいるので衝突しないように気をつけよう。

from ユイ

スノーキャット最高でした、景色も滑りもめっちゃ楽しかった! できれば続けてもう1回やりたかったくらい(笑)

開放感の高いダボスエリアを満喫!

山頂からの滑走ルートを滑り終えると、そのまま奥ダボスのゲレンデにダイレクトイン。ダボスエリアは全体にワイドで斜度は緩めだが、眺望は根子岳山頂からの眺めにも負けないほどの美しい眺望を楽しむことができる。初心者や初級者だけでなく、ぜひ上級者も景色を堪能しながら滑ってみてほしい。いつもとはひと味違った、滑る楽しさが味わえるはずだ。
超ワイドな斜面で空の青と雪面の白のコントラストが最高。素晴らしい景色を眺めながら、ゆっくりと斜面を愛でるように滑る楽しさを満喫した2人は、前日に滑ることができなかった太郎エリアのコースへ。
ダボスエリアと太郎エリアは道路下をくぐる連絡通路がある。少しだけ平らのところを移動したり、登らなければいけないところもあるので、スノーボードだと少したいへんに感じるかもしれないが、スキーならほとんど問題なし。
ダボスエリアと根子岳を一望できるシーハイルコースは太郎エリアのなかでも人気のビューコース。正面の裏ダボスのシンボル的存在のハートの森が見えるポイントでもある。ちなみにハートの森の間を滑ることもできる。
そして2人が最後に滑ったのはファミリーコース。このコースは、スキー&スノーボードメーカーのニューモデル試乗会がシーズン中に多数行なわれることもあって、スピードの出やすい適度な斜度に高速クワッドで効率よく滑れることからも人気が高い。

気温の低い菅平高原だからこそ、ホットなカレーがウマい!

気温の低い菅平高原ではランチで身体を温めたいと、知る人ぞ知る、カレーの激戦区とも言われている(謎)。ということで、今日も2人が選んだランチはカレー(笑)。店の入り口前に巨大な看板で“名物 焼きカレー”と書いてある「メルス」の店内に入ると、ここで本当に美味しいカレーが食べられるのかと疑ってしまうほど、70年代のアメリカーン風の内装に、2人ともちょっとびっくり。
しかし焼きカレーの美味しさは、表の看板に偽りなく、2人は地元上田産の若鶏を使用した極み揚げ鶏とサラダとのセットを注文し、今日もボリュームも満点。焼きカレーはソテーライスの上にポテトとキャベル、チーズを乗せ、その上に熟成ポークカレーをかけて焼き上げた逸品。焼きカレーにはトッピングでナスかトマトを選ぶことができ、熱々の状態でテーブルに運ばれてくる。当然、ハフハフ必至だが、あっという間にペロリとたいらげ、デザートのカスタードアイスも追加でオーダー。

from モモヨ

美味しいカレーで身体が温まったけど、どうしてもアイスが食べたかった。冷たかったけど、とぉーーーっても美味しくて、メルスではぜひカレーだけでなくアイスも食べていってほしいです!

お腹いっぱいになった2人は、メルスのマスターから「帰る前にステージにあがってってよ!」と誘われ、店内の特設ステージで、すっかりその気になって即興コンサート(笑)。いつもとは違う楽しさを、最後まで味わうことができたと、ユイとモモヨは笑顔で菅平高原を後にして「また菅平に来ようね」と誓いあった。

菅平高原スノーリゾート

首都圏から約200km、車で約2時間40分、新幹線とバスで約2時間半の好アクセス。ベース標高1,250mの高原に広がるゲレンデはとにかく広く、バリエーション豊かな全60コース。低い気温、高い晴天率で、ゲレンデは荒れも少なくコンディションが良い状態で安定。雪上車に乗って行く「根子岳スノーキャットツアー」が大人気。根子岳山頂付近からの、360度大パノラマと樹氷は神秘的で圧巻。

Photo & text by Tomohiro Watanabe

施設情報

菅平高原スノーリゾート

所在地
長野県上田市菅平高原1223-1751
外部URL
https://sugadaira-snowresort.com/
備考
眺望もゲレンデも楽しさも、ワイドでビッグな菅平高原

施設マップ


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