東端の兵庫県から岡山県、鳥取県、島根県、広島県、そして山口県まで、東西に約500kmにまたがって山が連なる中国山地。標高の高い山は少ないものの、冬には日本海からの強い季節風によってたくさんの雪が運ばれてくることから、広島県や島根県を中心にスキー場が数多く存在している。
この中国山地に沿うように高速道路(中国縦貫自動車道。以下、中国道と略)が整備されているので、クルマで各スキー場へのアクセスも非常に便利。
その中から、長い歴史を誇るスキー場や知る人ぞ知る的な魅力に溢れたスキー場などなど、4カ所のおすすめスキー場を紹介しよう!

恐羅漢スノーパーク

広島最高峰で極上の雪が楽しめる老舗スキー場!

広島県にある恐羅漢スノーパークへは戸河内(とごうち)インターからは、国道191号〜大規模林道を経由するルートで約50分。スキー場のある恐羅漢山の標高は1346mと広島県の最高峰を誇る。
現在のスキー場は1967年に開業しているが、その40年前となる昭和2年(1927年)に、同じ場所でスキーの滑走をした記録が残っていて、広島県のスキー発祥地としても有名だ。

開業時のシングルリフト1本からスタートしたスキー場は、現在8本のリフトが架かり、ゲレンデは「ブナ坂」「ヒエ畑」「立山」「カヤバタ」の4つのエリアで構成されている。豊富で良好な雪質、変化に富んだコースバリエーションで初心者から上級者まで高い人気を集めている。
恐羅漢山山頂付近はブナ、ケヤキ、ミズナラの巨木が群生し、大自然の美しさを実感。ゲレンデの最高地点は山頂にほど近い「ブナ坂第3ペアリフト」降り場。山頂からは晴れた日には日本海まで見渡せる素晴らし眺望を楽しむことができるイチ押しのスポットだ。
広島県最高峰ということで雪質も抜群。降雪後のパウダー狙いなら「かやばた」ゲレンデへ。
上部のコースは競争率が低めなので、ファーストトラックのチャンスも高い!

家族連れにも人気の高い恐羅漢。駐車場からも近いレストハウス前にはエア遊具などが置いてある「ファミリー広場」があり、ちょっとした斜度のあるところで、スキーやスノーボードのファーストトライにも最適。
食事も楽しみのひとつ。おすすめは「豚カルビ丼」。ニンニクの効いた甘辛ダレで、ご飯がさらに美味しく進むのはもちろん、豚肉やキャベツなど地元の食材をふんだんに使って仕上げた逸品。ぜひお試しを!
帰りがけ、高速道路に入る前に休憩やお土産の購入などで立ち寄ってみてほしいのが、戸河内インターのすぐ近くにある、道の駅「来夢とごうち」だ。地元の名産品で甘みと大きさから“柿の王様”と呼ばれる「祇園坊柿」を使用したスイーツがお土産にも人気で、ジェラート「みんなのきぼう」もぜひ食してみてほしい。また寒い日には、地元ささゆりポークを使用した絶品チャーシューが味わえる「味噌とんこつラーメン」と「醤油とんこつラーメン」がおすすめだ。

なお、スキー場までの運転が「少し心配」とか「ちょっとラクしたい」と思ったなら、高速を降りたら道の駅にクルマを止めて、隣接しているバスセンターからスキー場まで無料バス(事前予約制)が運行しているので、上手に利用しよう。


琴引フォレストパークスキー場

今季で30周年!造雪機のフル稼働で安定&快適コンディション!

島根県の琴引フォレストパークへのアクセス道路である国道54号線は、瀬戸内海側の広島市と日本海側の松江市を南北に結ぶ主要道路として知られている。もちろんスキー場に向かう時は高速道路を利用するのが便利。
広島方面からは中国道・三次(みよし)インター、島根県松江市や出雲市方面からは吉田・掛合インターからが便利で、インターを降りてから、およそ30〜40分、そして国道からスキー場まで約1.5km、ゲレンデに隣接する大型の無料駐車場とアクセスが快適なのもうれしいポイント。
琴引フォレストパークは1991年にオープンした当初から人工造雪機を導入。
これによりシーズンのオープンが暖冬傾向もあって12月初旬から中旬になってきているが、以前は11月1日から営業を行なうこともあり西日本エリアで大きな注目を集めた。
雪が降らず、気温が下がらず、営業がまったくできないスキー場もあった悪夢のような19/20シーズンでさえ、「78日」と2カ月以上も営業。常に安定したコースコンディションを提供できるのが、琴引フォレストパークの最大の魅力なのだ。
琴引フォレストパークのイチ押しコースは「パインコース」。
トップからの眺望の美しさ、気持ちいいスピードが続く適度な斜度で人気を集める。もちろん造雪機によりコースコンディンションも安定。オープン以来、変わらぬ「琴引クオリティ」に仕上げられたコースは、しばらくぶりに滑りに来ても、以前と同じような感覚で滑れるだろう。
初心者、初級者はチェリーコースがおすすめ。
こちらも人工造雪機で滑りやすいコンディション。ソリ遊びなどを楽しむファミリーには、動く歩道を完備したファミリーパーク(有料)を用意。ジュニア用のヘルメットは無料でレンタルと家族連れにも優しい。
アフターも充実。タップリ滑りを楽しんだ後は、スキー場のすぐ近くにある「琴引ビレッジ山荘」に宿泊したり、同施設の「光明神々(こうみょうこうごう)温泉」を利用するプランもおすすめ。
宿泊者はリフト料金の割引などの特典もある。またスキー場から約5kmのところにある道の駅「頓原」や、約15kmと少し離れるが憩いの郷「衣掛」でもリフト券付きの宿泊プランを用意している。どちらも国道54号線沿いにあるので利用しやすい。

女鹿平温泉めがひらスキー場

最寄りICから2㎞とアクセス抜群の人気ゲレンデ!

中国地方のスキー場に向かうアクセス道路として、欠かせない存在の中国自動車道。そして中国自動車道を利用する数多くスキー場の中でも、最寄りの吉和ICから、わずか2kmと抜群のアクセスの良さで人気なのが女鹿平温泉めがひらスキー場だ。ゲレンデは人工造雪機により安定したコンディションを提供し、最長2.3kmのロングラン滑走が楽しめる。ゲレンデベースには天然温泉宿泊施設が隣接し、日帰り温泉も楽しめるのも人気が高い理由だ。
開業は1998年と国内にあるスキー場の中でも、比較的最近オープンしたスキー場だ。オープン当時は、まだ山頂からのコースはできてなくて、下部のファミリーゲレンデには、今では珍しい存在となったロープトゥのリフトが設置されていた。ファミリーゲレンデなのに、子供や初心者にはうまく乗れなかったというエピソードも残っている(笑)。また天然雪だけで営業していたため、営業できた期間は約1か月ほどだった。
しかし来ていただいたお客様に「もっと楽しんでもらえるようにしたい!」と、人工造雪機を大量に導入したり、山頂まで一気にアクセスできるクワッドリフトを架けて機動力もアップしていったことで、以降、シーズンを追うごとに人気も急上昇。
そして名物コースというか、めがひらの人気の一気に高めたコースが、山頂からボトムまでを一気に結ぶ「センターコース2300」だ。適度な斜度が続いて、スピードコントロールには気をつかいながらも一気に滑り降りる爽快感はエリア随一との声もある。コース上部の眺望と雪質の良さも、しっかりと堪能しよう。
コースだけでなく、レストランの評判も高い。場内のレストランで使われているお米はすべて地元産の「吉和米」。食べた途端、その美味しさに惚れ込んでしまうという「ひとめぼれ」という品種のお米が使われている。お米の美味しさ、地元の食材を活かした、こだわりのメニューが豊富にラインナップ。「めがバーガー」はランチにも休憩時にも気軽に食べられると大人気!
スキー場のベースにはゲレンデ正面に位置する「ロッジ観山荘」と、ゆったりと温泉と美味しい食事が楽しめる「クヴェーレ吉和」があり、日帰り利用でも便利なめがひらだが、宿泊するプランもおすすめだ。
「クヴェーレ吉和」には温泉があり、通常のお風呂以外にも、巨木をくり抜いて作った露天風呂など13種類の温浴ブースのクアガーデンが日帰り利用もできて大人気。
こちらは水着着用なので男女に関係なく、一緒に楽しく滑った家族や友人と一緒に利用することができる。

*新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止について

本記事で紹介している施設では感染拡大防止の為の対策を講じておりますが、自己の責任においてご利用ください。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われる可能性があります。このページで紹介している情報も状況により内容が変更する場合があるため、施設を利用される際はあらかじめ最新情報をご確認ください。
また、お出かけに際しては、新型コロナウイルスへの感染拡大防止を十分に意識し、対策を万全にしていただくよう、ご配慮ください。
text by Tomohiro WATANABE

施設情報

恐羅漢スノーパーク

所在地
〒731-3801 広島県山県郡安芸太田町大字横川740-1
外部URL
https://www.osorakan.co.jp/winter/

琴引フォレストパークスキー場

所在地
〒690-3204 島根県飯石郡飯南町佐見1151
外部URL
http://ski.kotobiki.co.jp/

女鹿平温泉めがひらスキー場

所在地
〒738-0301 広島県廿日市市吉和4301
外部URL
http://megahira.co.jp/

施設マップ


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