世界中の滑り手を魅了する白馬の山々

シーズン中、HAKUBA VALLEYには世界中から大勢のスキーヤーやスノーボーダーたちが訪れる。その目的のひとつは、高い標高を誇る白馬の良質な「パウダー」だろう。しかし、降雪や積雪量であれば、国内には白馬以外にもパウダースノーを堪能できるエリアはたくさんある。では、なぜ白馬なのか?それはその雪質はもちろんながら、白馬には3000m級の北アルプスが織りなす絶景と、スティープラインが存在するからだ。(もちろんほかにも温泉やグルメなど、リゾート地としての魅力もあるのだが。)
それらはアラスカやヨーロッパアルプスなどに究極のラインを刻みつける世界トップクラスのライダーをも魅了するものだ。白馬の山々に魅せられたトップライダーたちが滑る映像を目にした世界中のスキーヤーやスノーボーダーたちが、この地に憧れを抱いてやってくるというわけだ。そんな彼らが思い描く白馬でのライディングとは、多くの場合はゲレンデを飛び出した「バックカントリー」が舞台なのかもしれない。

バックカントリーの魅力とは

近年、整備されたゲレンデの枠を飛び出し、必要装備を身につけて自分の足で山を上り、手つかずのフィールドでライディングを楽しむバックカントリーの人気が上昇している。リフトを使わずに自分の足で上る達成感、行程をともにする仲間との一体感、ありのままの自然に身をおく開放感、ノートラックに自分だけのラインを描く優越感、ゲレンデ内のコースでは味わえないスピード感。そのどれもがバックカントリーでしか味わうことのできない感動の経験であり、なによりの魅力だ。
白馬のバックカントリーで特筆すべき点は、多くの場合がスキー場のゴンドラやリフトを利用してゲレンデ上部まで一気にアクセスし、標高の高い地点から上りはじめることができることだ。つまり、他エリアでのバックカントリールートに比べ、より短い上りの工程でかなりの標高差を一気に滑り降りることできる。息を呑むようなスケール感に加え、アクセスのよさが白馬のバックカントリーの人気を高めている理由のひとつだろう。
とはいえ、バックカントリーは誰でもが気軽に楽しめるものではないということを肝に銘じておいてほしい。バックカントリーを安全に楽しむためには、ある程度の滑走レベルや山の知識、装具などが必要になる。あくまでも自己責任において自己責任エリアに踏み入るわけなのだから、相応の手順が不可欠だ。

バックカントリーガイド利用のすすめ

では、白馬でバックカントリーを楽しむためにはどうすればいいのか? 答えは現地のガイド会社によるツアーに参加するのが一番だ。当エリアには大小さまざまなガイドカンパニーがあり、コンディションやレベルに合わせたツアーを行っている。
その中でも外国人に人気のツアー会社が「Evergreen Outdoor Center」だ。ここではバックカントリーツアーの他にも、スキー&スノーボードレッスン、スノーシューツアー、雪崩講習など、様々なプログラムが用意されている。スプリットボードやビーコンなどの雪山用品のレンタルも充実しているので、バックカントリー初心者でも安心して利用することができる。
また、本格的に雪崩の知識を身につけたいのであれば、雪崩講習に参加するのがおすすめだ。EvergreenではCAA(カナダ雪崩協会)公認の3日間コース(AST1+CRS)と5日間コース(AST2+MAT)の2つのプログラムがあり、安心かつ最新の知識をオフ&オンスノーで学ぶことができるので興味がある方はぜひチェックを。

ローカルルールの存在

さらに、白馬と小谷には、それぞれ公式のローカルルールというものが存在する。そこには絶対に入ってはいけないエリアや注意事項等、バックカントリーを安全に楽しむためのルールが書かれているので、入山者は必ずこのルールに目を通しておこう。
自然のなかで楽しむバックカントリーでは予測不能の事態も起こりうるということ、そして事故を未然に防ぐためには、資格を持ったガイドの利用や確かな知識の習得が必要不可欠であることを忘れないでほしい。そのうえで、バックカントリーという非現実的な世界を、最高の笑顔で安全に楽しんでいただけたらなによりだ!
text : Kensuke Itahara

施設情報

Evergreen Outdoor Center

所在地
〒399-9301 北安曇郡 白馬村大字北城八方4683−2 和田野の森ビジターセンター内
外部URL
http://www.evergreen-hakuba.com/jp/
備考
和田野の森ビジターセンター内
冬季は八方尾根スキー場 国際ゲレンデの麓

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