北海道へ滑りに行く手段として飛行機を「常識」と考えている人にこそ、この冬はぜひフェリーを使ってみてほしい。いつも自分のクルマでスキー場に向かう人ならわかるはず、自宅からクルマで移動するのが、どれだけ便利で楽しいってことが。持って行きたい荷物を積めて、好きなスキー場に行けて、途中に寄り道で食事や買い物も楽しめる。友達や家族と、ちょっと無理してでも、いつもよりちょっと長い日程にするだけで、今までに体験したことのない最高の思い出がフェリーならできるはずだ!

飛行機とは違う、フェリーならではの魅力

「北海道へ滑りに行きたいな」と思ったら、まず「飛行機」を移動手段に考えるのは、ごく普通のことかもしれない。移動時間を考えたら飛行機がベストなのかもしれないけど、この冬はぜひ余裕のある日程を組んで「フェリー」を使ってマイカーで北海道に行くプランを、ぜひ検討してみてほしい。茨城県にある大洗港から出航し、北海道の苫小牧港までを1日2便運航している「商船三井フェリー」は首都圏からなら利用しやすいのでオススメだ。
まず飛行機とフェリーの違いを簡単に比べてみると、移動時間以外はフェリーのほうが何かと便利なのがわかると思う。料金的にも飛行機の場合、早い時期に予約をしたり、LCC(格安航空会社)にすれば、かなり低価格の料金で行くこともできるが、スキーやスノーボードなど重たい荷物は自分で運ぶとなるとたいへんだし、超過料金(エクセス)を取られることもある。宅配便を往復で利用するにしても、北海道となると送料は意外と高額で荷物が届くのにも時間が掛かる。宿泊しながら移動と考えればフェリーのほうがお得と考えられる。
フェリーなら荷物は自分のクルマに積み込んでしまえば準備OK。料金も例えば2018年12月〜2019年3月であれば(12月26日〜1月6日の12日間は別料金)クルマ1台(全長5m未満)に運転者1名で片道2万6,740円。もしかしたら、想像していたよりもかなりリーズナブルに感じる人が多いかもしれない。飛行機を利用してレンタカーを借りるとなると、料金はさらに増していくことになる。また、自分のクルマがあると、予定や移動の自由度は大きく広がる。1ヵ所だけでなく複数のスキー場に行って滑ることができる。
ここまで読んで「でも時間がない」とあきらめちゃダメ(笑)。北海道の魅力は滑る楽しさだけではないのだ。ニセコやルスツに行ったことがあるけど札幌には行ったことがない、小樽で美味しいお寿司を食べたことがない、なんてことではもったいない!フェリーを利用してクルマで自由に移動できれば、よりたくさんの魅力を満喫することができるはずだ。
比較的、長い休みを取りやすい学生。子供と一緒に特別な景色、特別な旅を感じたい家族。いつもと違ったスキー旅の楽しみ方をしたい人、スキーも観光も食事もお土産も、欲張りに北海道を満喫したい人などなど。ぜひフェリーで北海道に滑りに行ってみよう!

今どきのフェリーは、こんなにすごい!

大洗港と苫小牧港を連絡するフェリーは1日2便で、夕方出発する夕方便と深夜に出発する深夜便がある(大洗港発は19時45分と深夜1時45分、苫小牧港発は18時45分と深夜1時30分)。夕方便と深夜便は、それぞれ特長が少し異なるから、出発や到着時間、船内の施設内容も含め、目的や都合に合わせて選ぶことができる。

深夜便は、例えば都内で18時00分頃に仕事を終えてからでも間に合うので、出発時間にゆとりがあるのが大きなポイント。レストランはないが(自動販売機で軽食は購入可能)、日中の多くを海上移動するので、サウナ付展望浴場や船首に備えられた展望ラウンジで洋上を見ながらくつろぐことができ、視界が良ければ日中に通過する三陸沖の地形や灯台の景色を堪能したり、季節ごとに見られる、さまざまな渡り鳥を観察するといった楽しみ方もある。夕方便に比べてシンプルな施設設備だが、ゆっくりと静かな航海を楽しみたい方には深夜便はおススメ。

一方の夕方便、ただの交通機関とは思えない程充実した施設設備が揃っている。今回は2017年に就航したばかりの新造船夕方便を詳しく紹介しよう。

まずは船内で一番多くの時間を過ごす「部屋」から紹介しよう。部屋は予算や好みに応じて選ぶことができるが、基本料金では「ツーリスト」が設定されていて、いわゆる大部屋タイプとなる。客席の間をカーテンで仕切られ、それぞれに布団一式とコンセントが完備されている。荷物は上部の棚に置くことができる。
手頃な料金でプラベート感をさらに確保したいなら、カプセルホテルタイプの「コンフォート」もおすすめ。各席テレビもついている。
「スーペリア」「プレミアム」とグレードアップした個室も選べる。
和室やペット同伴可能な部屋など、夫婦やファミリーでゆっくり寛ぐことができる、いろいろなタイプの部屋を用意。
もっとも高い料金設定となる「スイート」は、とても船内と思えないほど豪華。まるで一流ホテルに滞在しているのと同じ感覚で過ごせるに違いない。
夕方便はレストランも完備しているの夕食も朝食も船内で食べることができる。ただし大洗発の夕食営業時間は20時がラストオーダーで20時30分にクローズとなるので注意(苫小牧発は30分早い)。ちなみに朝食は7時30分から9時30分まで(ラストオーダーは9時)。夕食は4つのメニューから選択でどれでも1,500円。朝食はバランスの良いバイキング形式で1,050円。夕食と朝食の両方を食べる予定なら「2食セット券」が2,300円とお得になるのでおすすめだ。
夕方便では、"さんふらわあ"でしか手に入らないオリジナルグッズのほか、北海道・茨城県のお土産品や名産品、船内で必要な日用品や雑誌等の販売をしている。飲料・スナック・アイスの自動販売機コーナーは24時間利用できる(アルコール類は23:00~5:00まで販売中止)。
広い海を見ながら、広いお風呂にも入ることができる。フェリーだからこその楽しみのひとつで、これが超気持ちいいのだ。併設のサウナも含めて、もちろん無料だ。営業時間は乗船してから23時まで(苫小牧発は22時まで)、朝は6時30分から下船の案内があるまで入浴可能。
毎週末、ジャズなどの音楽演奏や大道芸のショー、似顔絵サービスなど船内でさまざまなイベントも開催(HPをチェックしよう)。
船内ではWi-fiを受信可能なPCやスマホ、タブレットがあれば、船内の情報や映画などが無料で楽しめる「SSQ(Sunflower Smart Quest/サンフラワー・スマート・クエスト)」を用意。船内のどこでも、もちろん自分の部屋でもOKだ。映画は約100タイトルを視聴できる。

ファミリーにも超快適な船内。大海原の感動シーンも!

フェリーはファミリーにもおすすめだ。小学生は運賃半額、未就学児は運賃無料!!子供がいるだけで荷物が多くなるし、途中で子供がぐずって歩かなくなるなどの急なトラブルも考えられるから、目的地まで、家のクルマで移動できるのは便利。滞在中は大部屋では落ち着かないのと、他の人の迷惑にならないようにファミリー向けの個室を選べばかなり快適に過ごせる。
船内には小さな子供向けに遊具を用意したキッズルームがあり、無料で利用できる。また前に説明した「SSQ」にはディズニーなどの子供向けアニメのコンテンツも配信されている。
なにより子供には船上から太平洋の大海原、大自然の壮大な景色をぜひ見せてあげてほしい。少しだけ早起きをがんばれば日の出だって見られるかも。

苫小牧からアクセスしやすいスノーリゾートをご紹介

苫小牧からはルスツリゾートや夕張マウントレースイスキー場が約1時間30分、ニセコで約2時間とアクセスしやすい。夕方便であれば苫小牧に14時00分に着いて、その日のナイターから滑ることも可能だ。高速道路の利用で、キロロリゾートや富良野スキー場、札幌や旭川方面のスキー場にももちろん快適にアクセスできる。
※降雪など道路状況によって移動時間は変わることもあります。

ルスツリゾート

ホテルもゲレンデも楽しさもスケールがビッグなルスツリゾート。苫小牧港を出たら、ルスツに向かってそのままナイターを楽しむのがおすすめ。できれば、そのままホテルに泊まり、翌朝はルスツのビッグゲレンデを縦横無尽に滑りまくろう!

夕張マウントレースイスキー場

ファミリーにもおすすめの夕張マウントレースイスキー場。こちらもホテルがゲレンデに隣接しているのでファミリーにもオススメのスキー場だ。ホテルの露天風呂も気持ちいい。「雪マジ19」のスキー場でもあるから、19歳はリフト券が無料なので狙い目だ。

ニセコユナイテッド

北海道で代表的なエリアといえば、やっぱりニセコ。ニセコアンヌプリ山には「HANAZONO」「ニセコ グラン・ヒラフ」「ビレッジ」「アンヌプリ」の4つの広大なビッグゲレンデ「ニセコユナイテッド」があり、どこを滑ってもスケールも雪質も最高。上質な温泉もたくさんあるので、ぜひお試しを!

さっぽろばんけいスキー場

札幌市内中心部から車で20分とアクセス抜群。毎日22時までナイターを営業しているので、札幌市内のホテルにチェックインした後でも滑りにいける。上級者からファミリーまで楽しめるコースが揃い、子供たちだけでなく観光目的で訪れる人たちにも気軽に遊べるスノーパークも魅力。

特典パスポートや料金割引でさらにお得に!

フェリーの利用者は「さんふらわあ特典パスポート」(2019年3月31日まで)として、提携先施設で乗船券を提示することで、宿泊施設や温泉施設、観光施設、飲食店などでさまざまな割引やサービスが受けられる。特典は乗船日から15日以内が有効期限となっている。ホテルなどの施設は事前に予約が必要なので、各施設に問い合わせてみよう。
さらに、インターネットから申し込むと割引になったり、シニア世代や学生に向けた割引やJAFの会員特典として割引料金があり、お得なキャンペーンも開催していたりするので、まずは商船三井フェリーのホームページをチェックしよう!
また、グループ会社の「さんふらわあトラベル」を利用すると、フェリー代と現地宿泊代も含めて旅行代金が、実はかなりお得になる。詳しくはさんふらわあトラベルのホームページをチェック!

商船三井フェリー

茨城県の大洗港と北海道の苫小牧港を運航するフェリー。大洗~苫小牧間を約18時間で運航。夕方便に就航する、さんふらわあ「さっぽろ」と「ふらの」の2隻は、2017年に就航した最新型の新造船。

Text : Tomohiro Watanabe

施設情報

大洗港フェリーターミナル(茨城県)

所在地
〒311-1305 茨城県東茨城郡大洗町港中央2
外部URL
https://www.sunflower.co.jp/route/line/port/oarai/

苫小牧西港フェリーターミナル(北海道)

所在地
〒053-0003 北海道苫小牧市入船町1-2-34
外部URL
https://www.sunflower.co.jp/route/line/port/tomakomai/

ルスツリゾート

所在地
〒048-1711 北海道虻田郡留寿都村字泉川13
外部URL
https://rusutsu.co.jp/ski

夕張マウントレースイスキー場

所在地
〒068-0411 北海道夕張市末広2-4
外部URL
http://yubari-resort.com/ski_area/

さっぽろばんけいスキー場

所在地
〒064-0945 北海道札幌市中央区盤渓410
外部URL
https://www.bankei.co.jp/winter/ski/

ニセコHANAZONOリゾート

所在地
〒044-0082 北海道虻田郡倶知安町岩尾別328-36
外部URL
https://hanazononiseko.com

ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ

所在地
〒044-0081 北海道虻田郡倶知安町字山田204
外部URL
http://www.grand-hirafu.jp/

ニセコビレッジスキーリゾート

所在地
〒048-1592 北海道虻田郡ニセコ町東山温泉
外部URL
http://www.niseko-village.com/ja/

ニセコアンヌプリ国際スキー場

所在地
〒048-1511 北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ485
外部URL
http://annupuri.info/winter/

施設マップ


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