岩手県・安比高原スキー場の位置する北緯40度は「アスピリンスノー」と呼ばれる極上の雪質が降り積もる魅力に溢れたエリア。ゲレンデにはあらゆるレベル、年齢層が楽しく滑れるバリエーション豊かな全21コースがレイアウトされ、ツリーランを楽しめるエリアも6カ所と東北屈指のビッグスケール。世界的なパークビルダーであるCharles Beckinsale氏(The Stomping Grounds)が今シーズンより設計を担当。パーク初級者からトッププロたちまで、すべての人に「世界水準の楽しさ」を満喫してもらうべく、まもなく(レポート作成2/5現在)すべてのアイテムが揃うグランドオープンに向け、注目度は日増しに高まっている。
安比で滑ればすぐに雪質、コース、ツリーラン、パークなど、すべてにおいてポテンシャルの高さを実感してもらえるだろうが、安比の底力はゲレンデの魅力だけではない。ゲレンデベースに立つ「ホテル安比グランド」もクオリティの高いサービスで、安比の魅力を支える欠かせない存在だ。たった一日ぐらいでは、安比の奥深き楽しさまで味わうことは難しいかもしれないから、安比をとことん滑り尽くす、楽しい思い出をたくさん残したいと思うなら、ホテルステイのプランをファーストチョイスで考えるのがベスト。
東北・福島をベースに活動するプロライダーの松浦広樹が「AKANEとRUI」の3人で安比高原を滑りまくり、その魅力をレポートしていこう!

ナビゲーター:松浦広樹

【プロフィール】
<生年月日>
1984/3/8
<スポンサー>
RIDE,DRAGON,ARCADE BELT,SHRED-TUNE,SHREDDER,BIGTIME,鷲倉温泉
<大会実績>
2012 TOYOTA BIGAIR日本人最高位
RIDE SHAKEDOWN招待選手
2013 TOYOTA BIGAIR招待選手
2014 BIL­LABONG ATTACKファイナリスト
<現在の活動>
地元福島の山をメインにゲレンデ、バックカントリーで写真、映像の撮影や、リアルなスノーボードレッスンを開催している。

まずは一番楽しみにしていたツリーランエリアでセッション!

2シーズン前に待望のツリーランエリアを開放して以降、「雪質の良さ」、「地形&木々の間隔」、「マッシュ(などのヒットポイント)」などが映像や口コミにより、安比のツリーランが全国のライダーたちに東北屈指のポイントとして瞬く間に魅力が知れ渡った。そして滑走エリアも徐々に広がり、今季は6エリアを開放。ツリーランが初めてでも安心のエリアや全長1キロと普通のコース並みに長く楽しめるエリアなど、ツリーランのバリエーションが多いのも安比の特徴だ。
ツリーランエリアはもちろんリフト券があれば無料で滑れるが、滑りに行く前に、まずは安比プラザ1階のインフォメーション前にて登録手続きをし、腕章を受け取ろう。ここでツリーランエリアのオープン状況もわかるし、各ツリーランエリアには設けられたゲートから入るといった諸注意事項やローカルルールなどを必ず確認しておくこと。
RUIは安比が初めて。AKANEはイベントで来たことがあるが、ほとんど滑っていないということで、松浦プロがゴンドラ内で安比の特徴や地形のポイントなどを簡単に説明。素晴らしい景色や、これから滑ることの期待で乗車時間が、あっという間に感じられるかもしれない。
運が悪く、当日の朝まで降雪の無い時期が長かったこともあり、極上のパウダーでは無かったのが残念だったが、それでも林の中は太陽があまり差し込まないから、滑りやすい雪が残っていた。RUIは美しい白樺の間を滑ったことに感動していた。エリアによって、標高によって木の種類が違っていて、自然なままに群生する木々の美しさも楽しみながら滑ってみてほしい。
木々の間隔がタイトなところもあるが、すぐに広がっていたりするので、それほど心配はないが、最初はスピードをできるだけセーフティに、ゆっくりとツリーランを楽しんでいこう!
コースマップ上で見て、イメージしたツリーランエリアのスケールよりも、実際に滑ると、かなり広く感じるかもしれない。降雪がしばらくなくても、写真のように美味しいヒットポイントも残っていることが多い。ゆっくり滑れば、こういったポイントも見つけることができるだろう。
安比は基本的に「前森山」の山頂から放射状に各コースが延びている。山頂からヤマバトコースを経由して、スキー場のもうひとつのピーク「西森山」方面に向かうと、こちらの斜面にも極上の雪質が期待できるツリーランエリアが待っている。写真の中心に左斜め上に向かってペアリフトが架かり、写真の左(リフト左手)がコース、リフトの奥側、写真右にあたるツリーランエリアが「Attack(アタック)」だ。
アタックは、安比の中でもさらに上質な雪が期待できる西森山エリアにあるが、ツリーランエリアの中でも斜度が急だったり、雪が溜まりやすい沢地形があること、完全立入禁止区域の境界を越えてしまうとスキー場に戻ってこれなくなるなど、滑走レベルだけでなくツリーランの経験も必要になってくるので注意が必要。
ツリーランエリアを滑りきると、アタックに戻るにはまたゴンドラに乗って山頂経由になるので、競争率が低いのもポイント。風の影響をほとんど受けないエリアなので、滑りやすい雪質が残っていることが多く、マッシュなどヒットポイントも豊富。
狙ったマッシュで、仲間とセッションを楽しんでみよう!

from 松浦プロ

安比はツリーランのエリアが多く、長さもあるから楽しい。ツリーランが目的だけでも十分満足できるかも(笑)。滑っている人も少ないから楽しいけど、スピードはゆっくり目で。「クルーズ」はゲートから奥のほうに入ると間隔が広くなるし、斜面も真っ直ぐだから滑りやすい。安比のツリーランが初めてなら、アクセスしやすいクルーズからか、もしくはブラボーがおすすめです。

世界レベルのパークが安比にオープン!

カナダやスイス、そして来年オリンピックが開催される中国などでも世界レベルのパークを提供している「The Stomping Grounds」の人気のパークビルダー、Charles Beckinsaleが設計するスノーパークが安比に誕生。「APPI QUEST PARK」としてあらゆるレベルが楽しめる国内最大級のパークが、まもなくグランドオープンする。
取材時はまだプレオープンの状況だったが、キッカーのテイクオフやランディングがとてもスムーズに流せるように設計されていたことや、あらゆるレベルが一緒に遊べるようにレイアウトされたアイテムなどを松浦プロやRUIも絶賛。
同じアイテムでセッションを楽しむ松浦プロとRUI。
AKANEがパークのスタートから通して携帯で動画撮影も。最初から最後までスムーズに流せるように設計されていて、滑る側も撮る側も気持ち良さを感じていた。
3人のタイミングを合わせて、同時にエントリー&撮影。こんなシーンも狙ってみるのも楽しい!

from 松浦プロ

アイテムの大きさを選んで入れるので自分のレベルに合ったものをチョイスできるので安心ですね。アイテムの数やバリエーションも多い。機動力の高いセントラルクワッドで回せるのも良いですよね!

最もシンプルで、最も安比のポテンシャルの高さを感じるフリーラン&地形遊び!

安比の楽しさ、ポテンシャルの高さはツリーランやパークでなくて、普通のコースを滑るだけで十分に感じられるのが安比のスゴいところ。そして安比に着たらぜひトライして欲しいフリーランが、朝イチのゴンドラに乗車してからの「トップ・トゥー・ボトム」だ。
安比はコース整備のクオリティが高いことでも有名。ハヤブサ上部の極上雪質と相まってノーストレスにボードが気持ち良く動いてくれるはずだ。
最初の斜度変化のところが「これぞ安比!」というポイントのひとつで、ベースのホテルに向かってコースが伸びている。オーバースピードにならない程度に気持ち良く、大きなターンを刻んでいこう!
見事なまでにフラットなコースとコース中盤でも滑りやすい雪質が続く。
人の少ない平日が狙い目だが、週末は人も多くなるのでゴンドラ一番基でファーストラックを目指したい!
斜度はベースに近づくにつれ緩くなってくるので足の疲れを気にせず、ホテル前の白樺ゲレンデへ。
ベース付近でもしっかりターンを味わってみたり、グラトリなどで最後まで楽しみながら滑ってこよう!
フリーランにおすすめのコースは岩手山の素晴らしい眺望も楽しめるセカンドゲレンデ。ザイラーよりも斜度はないが、適度な斜度が長く続くので気持ち良く滑れる。基本的にコースの半分を整地しないので、コース上でパウダーランを楽しめるチャンスも!

コース脇などの地形でも遊ぼう!

コースを流すだけでも楽しいが、コース脇のカベ(斜面)や段差、地形を使いながら、飛んだりコスったり遊べるポイントを探しながら、滑っていくのも安比流の楽しみ方だ。
天候や積雪状況にもよるけど、ちょっと目線を変えるだけで、楽しそうなポイントがたくさんある。
コース脇の段差を使ってのシーンでも人によって遊び方も違ってくる。仲間と一緒なら、そんなちょっとしたセッションも楽しめる。
法面でワンターンのカービングセッションもおもしろい。
コース脇でジャンプするヒットポイントも背景をどうするかまで選んで、自分のスタイルを出して撮影すれば、パークやBCではなく、コースで撮影したと思えないような立派な写真作品になるかもしれない(笑)
ツリーランエリアやパークより、コース上ならさらに長く(リフトが終わるまで)遊べるのもいいところ。最後はパトロールに急かされる事態になるかもしれないが、営業終了ギリギリまで安比の楽しさを満喫していってほしい!

from 松浦プロ

コースが長いし、本数が多い。安比の最大の魅力はそこですね。安比は雪質の良さが有名だけど、タイミングによっては雪質があまりよくなかったって時もシーズンが長いからあると思います。でもコースをクルージングするだけでもバリエーションが豊富だし、コース脇で遊んだりとか、ゆっくり滑りながら景色を楽しんだり状況によって楽しめるパターンが多い。どんな状況でも楽しく遊べるから、いつ来てもおもしろいんです!

本当の安比を知るにはホテルに泊まって楽しむのがベスト

スキー場のベースにある「ホテル安比グランド」は、国内のみならず世界に認められたリゾートホテル。敷居が少し高く感じてしまうところもあるかもしれないが、せっかく安比に来たらホテルまで堪能していってほしい。滑り終えて部屋に戻り、部屋の窓から今日滑ってきた山とコースを眺めたら、今までよりも違った価値観でスノーボードの楽しみ方やこれからのスノーライフを考えることができるかもしれない。
なにより滑り終えて、すぐに部屋で休めるのは大きい。ナイターにも行きたければ気にせず行ける。
翌朝もカーテンを開けた瞬間に、目の前にこれから滑る山とゲレンデが見えた時の感動は、ぜひ体験してほしい。すぐゲレンデに出て、元気に滑り始めることができる。素晴らしい環境で新しいスノーボードの楽しさを見つけてほしい。
ホテルの夕食は和食から洋食まで多彩なレストランから選ぶことができるが、今回は焼肉レストラン「李朝苑」を選択。安比高原のブランド牛『いわて安比牛』をはじめ、特選牛の各種部位を桶盛りで用意。
がっつり滑ったら、がっつり焼肉は基本でしょ(笑)。がっつり美味しいモノを食べることが、翌日にもっと楽しく滑れる秘訣!?
李朝苑の総料理長が自信を持っておすすめしているのが「盛岡冷麺」。RUIも「ヤバい!」を連発。この絶品の冷麺はお土産用もあるので、帰ってからも楽しめる。
朝食はバイキングが人気。なかでも女性を中心に好評なのが安比のスムージー。安比高原牧場の新鮮な乳製品、地場の新鮮野菜をふんだんに使用。。AKANEは「一口飲んだだけで、なんか眠っていた身体が喜んで起きてくれて、元気がチャージされたような気がした(笑)」と笑顔に。
安比のランチは安比プラザ内にあるフードコートなどもおすすめだが、ぜひホテルにあるテラスカフェ「ブリッサ」も選択肢に入れてほしい。ゲレンデを眺めながら、ゆっくりと食事やドリンクを楽しむことができる。
おすすめは安比プライムポークの自家製パテを150g使用し、玉葱たっぷりの特製ソースを使用した「プライムバーガー(ポテト付き)」。一口噛んだ後に流れそうになる肉汁に注意(笑)!
ホテルならではおしゃれで美味しいドリンクメニューも多数用意。15時から17時までは「ハッピーアワー」タイムでビールなどのアルコールも500円で飲めるので、滑り終えて部屋に戻る前に、とりあえずみんなで乾杯するのもアリ!
なおホテル内も「コロナ対策」は万全。ホテル入り口には、出入りするお客様の熱を自動的にモニターに表示するシステムを完備。
チェックインやチェックアウトなどでフロントに並ばなければならない状況でも、自然にソーシャルディスタンスを保てるように床に表示が置いてある。
また出入り口やエレベーター乗り場付近などには手指の消毒剤などが設置されているので、積極的に感染防止対策に協力してほしい。
お土産はホテル内でも売店で購入することもできるが、安比ハッピーモールには、安比オリジナル商品をはじめ多種多彩なお土産を揃える「スーベニアショップ」があり、他にもユニークなスノーアイテムなどを販売する「ゲレンデスポーツショップ」や化粧品や薬などが置いてある「デイリーショップ」もあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてほしい。

from 松浦プロ

スノーボードで滑っている時間は本当に楽しいけど、安比はホテルに泊まるとスノーボードをしていない時間も友人と楽しい時間を長く共有できる。温泉もあるし(笑)、ショッピングもできる、すぐにゲレンデに行ける、時間の節約にもなる。楽しいところがたくさんありすぎるから、泊まって滑るのが、安比をいちばん楽しめる方法だと思います。あと東北独特の緩い感じもいいですよ。ガツガツしてなくて、それぞれがそれぞれにゆっくり楽しんでる感じ。良い雪があって良い人がいる、それが東北の魅力なんで滑りに来てください!

Photo & Text by Tomohiro WATANABE

安比高原スキー場

極上の雪質を誇り、子供からシニア、初級者からエキスパートまで楽しめる全21コースの広大な滑走エリア、ゴールデンウイークまでのロングラン営業、そして様々なアクティビティも用意した日本を代表する大型リゾート。ゲレンデベースには、きめ細かで上質なサービスを提供しているホテル&タワーや温泉などがあり、長期滞在でゆっくり楽しむこともできる。

施設情報

安比高原スキー場

所在地
岩手県八幡平市安比高原
外部URL
https://snow.gnavi.co.jp/guide/htm/r0226s.htm

施設マップ


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