東北・岩手県にある安比高原はゲレンデの規模や雪質の良さ、そしてベースにあるホテルの充実度なども含め、まさに日本を代表するスノーリゾート。国内のみならず、海外からも常にたくさんの注目を集めているスキー場のひとつ。友達や恋人と家族でも、誰が来ても誰と来ても、そして何度訪れても、何度滑っても、何度でも楽しいスキー場が安比高原なのだ。

好きなことを好きなだけ楽しんじゃうのが安比流!

そんな安比高原で思い切り滑りたい、楽しい思い出を作りたいとやってきたのは、スノーボードが「三度の飯より大好き」というヒロキとショーの男性陣2名と、リンダとミーナの初級スノーボーダーの女性コンビ。女性陣は「滑るのも楽しみだけど、食事とかオフの時間も楽しみ!」と、男性陣と微妙に違った思惑がありつつも、例え目的や滑る技術レベルが違っていても、誰でも楽しく過ごせる、どーんと受け入れてくれるフトコロの深さが安比高原の魅力なのだ。
スキー場に到着すると、あいにくにもかなりの雪。少し心が折れそうになってしまいそうなくらいの降り具合にも関わらず、4人はなぜかニコニコ顔。
この時のヒロキとショーのアタマの中は、この降雪なら安比のゲレンデ上部はパウダー天国に違いない、という妄想でいっぱい(笑)。すでに心の中ではパウダーを滑っている気分で笑顔に。
一方のリンダとミーナは、すでに「まずは滑りたい」気持ちが半分近くに減り、代わりに現実逃避的な気分に。今日の夕食のバイキングでカニやスイーツをお腹いっぱい食べられるという気持ちが押し寄せ、思わず笑顔に。
とりあえず、まずは4人一緒に、降雪時でも快適なフード付きクワッドに乗車し、初級者から上級者まで楽しく滑れる白樺ゲレンデを滑走。しかし、一緒に来たから一緒に滑らないととお互いを気遣う(探りを入れる?)大人な対応は最初の一本だけ(笑)。最初のひと滑りで温かい飲み物を飲んで気合いを入れ直したくなったという女性陣と分かれ、男性陣はゴンドラに乗車しゲレンデ上部へ…、向かうと思ったが、反対に安比プラザの中へと足を運んだ。

ツリーランゾーンが合計5カ所、約60ヘクタールとパワーアップ!

男性陣が向かったのは安比プラザ内にあるインフォメーション。目的はツリーランゾーンの滑走許可の手続きをするためだ。安比高原のツリーランゾーンは昨シーズンは、現在の「Bravo(ブラボー)」と「Dragon tail(ドラゴンテイル)」の上部の約5haを解放していたが、今シーズンより「Cruise1,2(クルーズ1,2)」と「Attack(アタック)」を追加し、一気に60haの計5か所に大幅拡大。「Attack(アタック/約900m)」、「Cruise1(クルーズ1/約600m)」、「Cruise2(クルーズ2/約200m)」、「Dragon tail(ドラゴンテール/約1000m)」と、一気に合計5カ所のツリーランゾーンが新たにオープンしたのだ。
エントリー用紙に記入し、腕章を番号がよく見えるように腕に巻き付ければ、これで手続きは完了。上級者以上の技術があることや、ヘルメットを装着することも最低条件だが、ローカルルールを理解して遵守することも忘れてはいけない。ゾーン内では安全なスピードで滑走することや、他の滑走者の動きを留意して危険を回避するように心がけたい。
ゾーン内は斜度が急なところや、木々の間隔が広いところもあれば狭いところもあるといった感じで、かなりテクニカルだが、風の影響を受けにくく、やさしく降り積もった雪は極上。安比の雪質の良さは通常のコースでも感じることができるが、ツリーランゾーンではさらに軽く感じるかもしれない。
あまりにも素晴らしいパウダーとツリーのおもしろさに狂喜乱舞。もはやヒロキとショーはアタマの中まで真っ白に(笑)
この日は降雪がずっと続いて、ツリーランゾーンを出ても、普通のコースとは思えないほどいい状態。どこでもパウダーを大満喫。
コース脇のカベも使って遊ぶヒロキとショー。病みつきになりそうな楽しさに、時間を忘れて滑りまくり、気がつくとお昼の時間がとっくに過ぎていた。
ベースに戻り、4人揃って遅めのランチ。安比プラザのフードコートはラーメンや冷麺、ハンバーグにカレーに中華とバラエティ豊かな店が並ぶ。4人はそれぞれ自分のスキーなメニューをチョイスしたものの、翌日の参考にしようと他のメンバーが選んだメニューを無言で品定め(笑)

アフターもホテルも食事も最高!

食事中に4人は、ホテル前に並んでいたバギーが気になっていると意見が一致。体験乗車ができるとわかると、すぐにアクション。「安比スノーバギーツアー」は森の中や雪原を、見た目にもかっこいい雪上バギーで走行するツアーだが、ツアーのナビゲーターが運転するバギーが先導してくれて、その後ろを自分でバギーを実際に運転しながら走行できるスタイルは、日本ではまだ安比高原だけ。冬の安比に来たなら、ぜひ体験してほしいアクティビティのひとつだ。
受付を済ませたら、バギーの運転のレクチャーを受ける。基本的にハンドル操作とアクセル&ブレーキ操作のみで難しくはないが、左ハンドルなのとキャタピラの動きに少し慣れが必要な部分もある。
ホテル前からスタートし、ゲレンデのハッピースノーパーク沿いに進んでいき、ブナやダケカンバの林を抜けて大雪原「中のまきば」を周遊してからホテルまで戻ってくる、往復で約8キロ、所要時間は約60分のツアーとなっている。
バギーを終えた4人はホテルにチェックイン。夕食はお目当ての「カニ」が好きなだけが食べられる「アルベルク」へ。
もちろんカニだけでなく、いろいろな料理がバイキング形式なので食べ放題。量や種類のバランスに悩んでいた4人は、結局はバランスを大きく崩しながらも、好きな食べ物をお腹いっぱい食べて大満足。
当然、甘いモノを楽しみにしていた女性陣は、スイーツまでコンプリート。バイキングでお腹いっぱいと言っている女性でさえ虜にするほど絶品のスイーツ。ホテルのパティシエの実力なのか、それともバイキングに来るお客様への挑戦なのか…。
食後の腹ごなしで、ホテル内のスポーツクラブ「オリンピア」へ。そこで日本の宿の伝統(?)とも言うべき娯楽のひとつ「卓球」で盛り上り、更には今季からオリンピアに導入されたカラオケBOXでも大はしゃぎ!
夜はゆっくり過ごしたいのなら、部屋が広いので売店でビールやおつまみなどを買ってきて、みんなで「部屋呑み」というのもおすすめだ。

翌日も滑って、滑って、滑りまくる男性陣!

朝イチの天気は昨日よりはまだマシという程度だったこともあり、女性陣はマイペースを崩さず、朝食も遅めにスタート。男性陣は昨日滑り過ぎた(&食べ過ぎ+歌い過ぎ)からとツリーランゾーンではなくコースで様子見。知らせるのが遅くなったが、安比高原は今シーズンから21コースすべてでスノーボードが滑れるというのも大きなニュースのひとつなのだ。
さらには、今シーズンより降雪のあった翌朝はセカンド第1、第2コースの圧雪をあえて少なくし、コースの半分をパウダーコースに。男性陣はゲレンデパウダーも満喫。
セントラルゲレンデ・セカンドゲレンデ・ザイラーゲレンデを1本ずつ滑り、西森ゲレンデを攻めはじめた時には念願の太陽が!男性陣のテンションも再びMAXに。
西森ゲレンデは立地条件が良く、コース上でも雪が大量に降り積もるエリア。昨日と同様、どこを滑ってもパウダーという感じで何度も歓声とともに大きなスプレーを上げるヒロキとショー。
ふたりはさらに欲が出てきて、再びツリーランゾーンへ。
まだノートラックの斜面がたくさん残っていたこともあり、まさに白銀のキャンバスに思い思いにターンを描いたり、ナチュラルヒットできるところでは、お互いのスマホで写真を撮り合うなどセッションを楽しんだ。

焼きたてパンを堪能し、お土産もゲット。男性陣 最後のシメはパーク!

今日も時間を忘れてしまい、ベースまで慌ててて戻ると、女性陣からのリクエストで安比ベーカリーカフェ「リトルラビット」へ。ちなみにリトルラビットがある建物は、昨季まで「安比リゾートセンター」として営業していたところで、今季から「安比ハッピーモール」にリニューアルし、買い物もより充実した施設となっている。
リトルラビットは焼きたてのパンやドリンクだけでなく、ホテルメイドのスープ等、本格的な味わいを提供する店として大人気。
パンや飲み物を選んできた女性陣を差し置いて、ショーが好きなパンを勝手にフライングゲット(笑)。残りの3人はじゃんけんで勝った人から食べるパンを選ぶことになった。
食べ終わると、女性陣は安比ハッピーモール内でお土産の買い物に行くことになり、男性陣も付き合うことになった。だが、ここでもショーは大活躍(?)

ショー「このTシャツ、安比に来た記念に買ってこうかな……」
全員「お、良い感じー。似合うよ〜!」
ショー「このステンレスボトル、安比オリジナルだって。欲しー、買ってこー!」
全員「へー……」
ショー「冷麺か…。ホテルで出しているのと同じモノだってー、すげー、買ってこー!」
ヒロキ「ショー…、ちょ、ちょっと……、買いすぎじゃないか…(汗)」
欲しいものだらけで、買い物が止まらなくなってしまったショー。くれぐれも買い過ぎにならないように注意(笑)。グローブやビーニーなどアクセサリー類やユニークなオリジナルグッズを販売する「ゲレスポ」もある。スキー場に持ってくるモノを忘れてきてしまった時はすごく助かるし、思わず欲しくなるモノもあるので気軽に立ち寄ってみよう!
お土産の買い物を済ませると、男性陣は「大事なの忘れてた〜!」と言いながら女性陣に購入したお土産を託し、最後のシメと「サロモンスノーパーク」へ。
パークではレベルを問わず、楽しく遊べるようなアイテムとレイアウト。ふたりが選んだのはボックスでのフォトセッション。
大満足、大充実のふたりは、最後に山に向かっ両手を挙げて感謝のポーズで、また安比高原に戻ってくることを誓い合った。

家族や恋人と、気の合う仲間と年々ゲレンデの魅力が進化して、楽しさの数が増えていく安比高原に行こう!

安比高原スキー場

北緯40度に位置し、極上の雪質が自慢の安比高原。総面積282ha、ロングコース主体の全21コースというビッグスケール。恵まれた環境と北向き斜面で、ゴールデンウイークまで安定したコンディションで滑走可能だ。山頂からの5.5kmのダウンヒルは子供や初級者でも楽しめるとあって、レベルや年齢に関係なくゲレンデを楽しむことができる。ベースに立つホテルが便利で充実。ホテルをうまく利用することで、安比の魅力をさらに増やすことができる。

Photo & text by Tomohiro Watanabe

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