ウェアは個々のオリジナリティを演出する重要なアイテム。毎シーズン、いろいろなデザインやカラーが登場し、今季はどんなテーマでコーディネイトしようか悩むのがまた楽しい。ではここで、シルエットやカテゴリーによる特徴を紹介してみましょう。

タイト(細身)スタイル

近年、よく見かけるのがタイトシルエット。太めのウェアが流行った後に登場し、注目を集めました。体のラインがくっきり見えて、スタイルがよく見える効果もあり。なかにはボディにぴったりフィットするピチピチウェアも登場しています。
特徴:
最近、流行りのスタイルなので、各ブランドに細身のラインナップが充実。比較的、引き締まった暗めのカラーをよく見かけます。デニムタイプなどタウン着のようなデザインだとより注目度がアップ。
メリット・デメリット:
シルエットがすっきり見えて足長効果もあり。細身すぎると尻パッドやヒザパッドが着用できない場合もあり、厚着もしにくいので選ぶときはインナーをどれだけ着るかを考慮して選びましょう。
おすすめシーン:
ルーズフィットよりすっきりしたシルエットが好きならタイトなウェアがおすすめ。タウン着のようなカジュアルなスタイルで滑りたい個性派にも一押しです。

ルーズスタイル

もともと主流だったのが、太めのパンツ&ジャケットを組み合わせるルーズスタイル。細身が流行りの最近でも、このスタイルを好むボーダーはまだ数多くいます。現在のウェアのシルエットは、タイトとルーズの二分化が進んでいると言ってもいいでしょう。
特徴:
あえて大きめサイズのウェアをチョイスし、パンツはかなり下げて腰履きするなど、ゆるく着こなすのが特徴。極めて太めのタイプはバギーフィットとも呼びます。
メリット・デメリット:
ウェアにゆとりがあるので動きやすく、ラフな着こなしが楽しめます。ただし、パンツの丈が長めになるため裾が汚れやすく、すり切れてしまうこともしばしば。
おすすめシーン:
その名の通り、ルーズなスタイルが好みならゆったりしたサイジングをセレクト。ウェアの下にプロテクターなどを着込んでもゆとりがあります。

ワンピースタイプ・つなぎ

つなぎとも呼ばれるワンピースタイプのウェアは、すたれることのない昔からのスタイル。着脱が簡単で、密閉性が高いため温かく、雪が入り込まないのが魅力です。また、ジャケット&パンツのセットより、ややロープライスな価格設定もいいところ。
特徴:
毎シーズン、多彩なウェアが登場しますが、ワンピースタイプは必ず見かけます。大きなデザインの違いはないものの、タイトやルーズ、シックな色合いから柄物など、時代の流行はきちんと反映。
メリット・デメリット:
どれだけ雪上で転げまわってもウェアに雪が入らないのがメリット。ただし、ウェア内に熱がこもりやすいため、春先など気温の高い日は暑すぎることもあります。トイレが面倒なのもデメリット。
おすすめシーン:
体をすっぽり覆うため、パウダーランでも雪が侵入せずとても快適。腰回りが濡れて寒い思いをしないですみます。そして、着脱も非常に簡単。

バックカントリー

バックカントリーは自然相手の過酷なアクティビティ。ウェアは体をプロテクトする重要なアイテムです。ハードなシチュエーションでも耐えられるタフさと機能が重要になるため、バックカントリーウェアはクオリティが高いことが必須条件となります。
特徴:
バックカントリーモデルは、高い防水透湿性、動きやすさ、縫い目にわたるまで気を配ったハイクオリティがウリ。携行しやすい軽量タイプも多く、耐久性にも優れています。
メリット・デメリット:
バックカントリーモデルはハイスペック仕様でコストが高めなものがほとんど。しかし、耐久性が高く流行にも左右されにくいため、一度購入したら何年も使えます。
おすすめシーン:
ナチュナルヒットが好きなアクティブボーダーなら、ぜひバックカントリーモデルを用意しておきたいところ。雪山登山など滑り以外のアウトドアシーンでも活用可能です。

用語集

アジャスター

ジャケットやパンツのウエスト部分などに付いているサイズ調節機能。ベルクロタイプが多い。

圧着

メンブレンやプリントなどを熱などで圧着する方法。縫い目がないのが特徴。

インサレーション

ウェアに挟み込む中綿のこと。ダウンのほか、化学繊維でできた高性能中綿などがあり、ウェアの保温性を上げる効果がある。

カフゲイター(ハンドゲイター)

カフとは袖口のことで、カフゲイターは袖部分についている雪の侵入を防ぐ生地。

ゴーグルポケット

ゴーグル収納を考えて作ったポケット。レンズを傷めないよう、内側がフリース生地になっていることもある。

シームテープ

縫い目の裏側に貼るテープ。縫い目から水が侵入するのを防ぐ効果がある。

シェル

外側の生地のことでアウターとも呼ぶ。シェル素材によって、防水性、耐水性、耐久性などが変わってくる。

止水ファスナー

ファスナー部分をラミネート加工して防水機能を高めたもの。ファスナー部分から水が染み込みにくい。

裾ゲーター

パンツの裾についている、雪の侵入を防ぐカバー。ブーツの上にかぶせて使う。

スタッズ

飾り鋲のことで、丸型、星型、ダイヤ型など形状はさまざま。ウェアのほか、ベルトの装飾によく使われている。

耐水圧(耐水性)

耐水圧は1c㎡にどれだけ水圧がかかると水がしみ込むかを数値化したもの。シェルの防水性の目安になり、スノーウェアなら10,000mmあれば十分です。

チケットホルダー(パスケース/ICポケット)

リフト券を入れるケースのことで、ウェアに付属していると便利。最近はICチケットタイプのリフト券に対応したケースもある。

チンフラップ(コスメガード)

襟首部分の肌あたりを考えフリース素材にしたりファスナーが当たらない工夫がしてある。女性モデルは化粧が付くので取り外して洗えることも。

透湿性

ウェア内部の水蒸気を外部に放出する機能。10,000g/hなら1時間で10,000gを放出。数値が高いほどムレにくい。

ドローコード

フィット感を調節するヒモ(ゴム)のこと。フードやジャケットの裾などに付いている。コードの締め具合でウェアのシルエットを変えることもできる。

パイピング

装飾目的で生地をパイプ状に縫製したもの。ウェアの生地の切り替え部分のデザインによく見られる。

パウダースカート(ウエストゲーター)

ジャケットやパンツのウエスト部分に付属する雪の侵入を防ぐ生地。メーカーによってパウダーガードなどの名称で呼ばれ、着脱できるタイプもある。

撥水性

生地の表面に撥水加工をほどこした機能。生地表面に付着した水滴は玉状なって弾かれる。耐久撥水加工と表記があれば、撥水性の効果が長く続くこと。

フード

ジャケットに付属しており、防寒・防風に役立つ。襟首に収納、着脱可能など機能はさまざま。ヘルメット着用を想定したタイプもある。

フラップ

垂れブタのことで、ポケットやファスナー部分についている。装飾でもあるが、フラップ付きのポケットやファスナーだと雪や水が入りにくい。

ベンチレーション

換気機能のことで、ワキや内股などに付いているファスナーを開放することでウェア内の熱を放出してムレを解消することができる。

防水透湿性

防水性と透湿性の両方の特性を持ち、水は通さず水蒸気を通す。ゴアテックスなどが代表例で雨や雪などの水をブロックし、ウェア内部のムレを解消する。

メンブレン

ウェアの裏地などに貼り付けたり挟み込んだりする薄い膜のこと。ゴアテックスもメンブレンの一種。

立体裁断

体の動きも考えた三次元的な裁断方法。肩、ヒジ、膝などに採用されることが多く、関節を曲げても生地がつっぱらず動きやすいのが特徴。

レイヤー

シェルの構造のことで、3レイヤーとあればそのウェアが3層構造になっているということ。

レイヤリング

重ね着のことで、着用するウェアの組み合わせのこと。気候や天候に合わせて、ベース、ミドル、アウターなどのレイアリングを考える。

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