ウェアはデザインも機能も多種多様で、選ぶのが楽しいアイテム。基本的には好みのデザインで選んでも問題ありませんが、滑りのスタイルが決まっていれば専用のウェアをセレクトするのが無難です。なぜなら、滑りに合った機能を装備しているからです。

アルペン・レーシング

レースは基本的にワンピースで滑るため、レーシングウェアは着脱しやすいよう考えられています。シェルタイプのジャケット&パンツのほか、ミドルジャケット、ベスト、ハーフパンツなどレーシングウェアにはさまざまな種類があります。
特徴:
有名チームのレプリカモデルも多く、ジャケットにスポンサーワッペンなどが入ったタイプもよくあります。パンツは両サイドがファスナーでフルオープンし、ブーツを履いたまま脱げるようになっています。
メリット・デメリット:
耐久性や機能性を重視したハイスペックモデルが揃うのがレーシングモデルのいいところ。その分、価格が若干高めでジャケット&パンツのほかワンピースなど揃えるものも多く、初期投資が少々大変。
おすすめシーン:
競技スキーヤー全般におすすめ。動きやすく、素早い着脱などレーシングシーンで役立つ機能が細部にまで搭載されています。もちろん、本格的なレーサー以外もセレクト可能です。

基礎(デモ)・エキスパート

基礎志向のスキーヤーは滑りの美しさを見せたいもの。そのため基礎系ウェアは着用時のシルエットにこだわったモデルが多く、腕や足の動きがきれいに見えるよう工夫されています。最近はパッドなどで補強してシルエットをより美しく見えるモデルも出ています。
特徴:
使い勝手の良さを重視し、携帯電話、音楽プレイヤー、A4サイズの資料が入る大容量ポケットなど、収納性を考えた作りになっています。女性モデルには化粧品を入れるポーチを内蔵したウェアもあり。
メリット・デメリット:
一番汎用性があり、デザインやカラーも多彩。選べる自由度が高いのが魅力です。最近は、柄物やカラフルな色合いのウェアも増え、堅苦しさのないカジュアルなイメージに変わってきています。
おすすめシーン:
技術上達を追求するエキスパートから、滑りを楽しむレジャースキーヤーまで幅広い層におすすめ。デザインもさまざまあり、お気に入りのウェアが見つけられるはず。

フリースタイル

モーグラーやパークユーザーが着用するのがこのモデル。アクティブに動くことを想定し、やや太めのシルエットが主流ですが、最近は超タイトや超ルーズなど、オリジナリティをアピールする傾向になっています。
特徴:
ウェアをファッショアイテムと捉えているのがフリースタイルウェア。お洒落度&選ぶ楽しさはこの分野がダントツ。毎シーズン、流行りのデザインが登場するため情報収集力も必要です。
メリット・デメリット:
ゲレンデで目立つお洒落なモデルが多いのがフリースタイルウェアの魅力。スノーボードモデルと兼用していることが多く、エッジガードが付いていないウェアがあるので、購入時には要チェック。
おすすめシーン:
コブ好きパーク好き、そして人とは違った個性的なウェアを着たい目立ちたがり屋におすすめ。ウェアをはじめ、ギアやアクセサリーまでトータルでコーティネイトも楽しめます。

バックカントリー

バックカントリーでは、ウェアは体をプロテクトする重要なギア。ハードなシチュエーションでも耐えられるタフさと機能の充実度が大切です。長時間の歩行、荷物を背負うなど、あらゆる場面を想定し、より快適に過ごせる工夫が随所に盛り込まれています。
特徴:
雪山の過酷な自然環境下での使用を考え、素材、カッティング、縫い目にいたるまで徹底的に機能性を追求しています。厚みのない軽量タイプのウェアが多く、防水性や透湿性も抜群です。
メリット・デメリット:
バックカントリーモデルはハイスペックなのでどれも高価ですが、耐久性が高く流行にも左右されにくいため、しっかりメンテナンスをすれば何年も使用することができます。
おすすめシーン:
本格的なバックカントリーでは、やはり専用モデルのウェアが安心。スキーだけでなく雪山登山など、幅広いアウトドアシーンで活用できます。もちろん、オンピステのゲレンデで利用しても問題ありません。

用語集

アジャスター

ジャケットやパンツのウエスト部分などに付いているサイズ調節機能。ベルクロタイプが多い。

圧着

メンブレンやプリントなどを熱などで圧着する方法。縫い目がないのが特徴。

インサレーション

ウェアに挟み込む中綿のこと。ダウンのほか、化学繊維でできた高性能中綿などがあり、ウェアの保温性を上げる効果がある。

エッジガード

パンツの裾の部分が補強され、スキーのエッジによってウェアが切れるのを保護します。基本的にスキーウェアにはエッジガードが付いている。

カフゲイター(ハンドゲイター)

カフとは袖口のことで、カフゲイターは袖部分についている雪の侵入を防ぐ生地。

ゴーグルポケット

ゴーグル収納を考えて作ったポケット。レンズを傷めないよう、内側がフリース生地になっていることもある。

シームテープ

縫い目の裏側に貼るテープ。縫い目から水が侵入するのを防ぐ効果がある。

シェル

外側の生地のことでアウターとも呼ぶ。シェル素材によって、防水性、耐水性、耐久性などが変わってくる。

止水ファスナー

ファスナー部分をラミネート加工して防水機能を高めたもの。ファスナー部分から水が染み込みにくい。

裾ゲーター

パンツの裾についている、雪の侵入を防ぐカバー。ブーツの上にかぶせて使う。

スタッズ

飾り鋲のことで、丸型、星型、ダイヤ型など形状はさまざま。ウェアのほか、ベルトの装飾によく使われている。

耐水圧(耐水性)

耐水圧は1c㎡にどれだけ水圧がかかると水がしみ込むかを数値化したもの。シェルの防水性の目安になり、スノーウェアなら10,000mmあれば十分です。

チケットホルダー(パスケース/ICポケット)

リフト券を入れるケースのことで、ウェアに付属していると便利。最近はICチケットタイプのリフト券に対応したケースもある。

チンフラップ(コスメガード)

襟首部分の肌あたりを考えフリース素材にしたりファスナーが当たらない工夫がしてある。女性モデルは化粧が付くので取り外して洗えることも。

透湿性

ウェア内部の水蒸気を外部に放出する機能。10,000g/hなら1時間で10,000gを放出。数値が高いほどムレにくい。

ドローコード

フィット感を調節するヒモ(ゴム)のこと。フードやジャケットの裾などに付いている。コードの締め具合でウェアのシルエットを変えることもできる。

パイピング

装飾目的で生地をパイプ状に縫製したもの。ウェアの生地の切り替え部分のデザインによく見られる。

パウダースカート(ウエストゲーター)

ジャケットやパンツのウエスト部分に付属する雪の侵入を防ぐ生地。メーカーによってパウダーガードなどの名称で呼ばれ、着脱できるタイプもある。

撥水性

生地の表面に撥水加工をほどこした機能。生地表面に付着した水滴は玉状なって弾かれる。耐久撥水加工と表記があれば、撥水性の効果が長く続くこと。

フード

ジャケットに付属しており、防寒・防風に役立つ。襟首に収納、着脱可能など機能はさまざま。ヘルメット着用を想定したタイプもある。

フラップ

垂れブタのことで、ポケットやファスナー部分についている。装飾でもあるが、フラップ付きのポケットやファスナーだと雪や水が入りにくい。

ベンチレーション

生地の表面に撥水加工をほどこした機能。生地表面に付着した水滴は玉状なって弾かれる。耐久撥水加工と表記があれば、撥水性の効果が長く続くこと。

防水透湿性

防水性と透湿性の両方の特性を持ち、水は通さず水蒸気を通す。ゴアテックスなどが代表例で雨や雪などの水をブロックし、ウェア内部のムレを解消する。

メンブレン

ウェアの裏地などに貼り付けたり挟み込んだりする薄い膜のこと。ゴアテックスもメンブレンの一種。

立体裁断

体の動きも考えた三次元的な裁断方法。肩、ヒジ、膝などに採用されることが多く、関節を曲げても生地がつっぱらず動きやすいのが特徴。

レイヤー

シェルの構造のことで、3レイヤーとあればそのウェアが3層構造になっているということ。

レイヤリング

重ね着のことで、着用するウェアの組み合わせのこと。気候や天候に合わせて、ベース、ミドル、アウターなどのレイアリングを考える。

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