シーズンが終わって使っていたスキーやスノーボードをそのままにしている人はいませんか? 正しい方法でメンテナンスをすれば、来シーズンもベストな状態で板を使うことができます。この特集では汚れ落としを使った簡単な初級編から、ホットワックスを使用する上級編まで、レベルに合わせたメンテナンス方法を紹介します。

≪初級編≫ 誰にでもできるオフシーズンのメンテナンス

メンテナンス初級編では専用の道具などを使わずにできる、簡単なソール(滑走面)の汚れ落としの方法を紹介します。1シーズン使った後の板のソールは、雪上の花粉や黄砂、油などで汚れています。汚れ落としは板を保管するための最低限のメンテナンス! 簡単で手間の掛からない作業なので必ず実践しておきましょう。

①ビンディングを固定&バインディングを外す

メンテナンスをする前に、スキーはビンディングを太目の輪ゴムなどで固定しておきましょう。また、スノーボードはバインディングを外してからメンテナンスを行いましょう。

②ソールの汚れを落として、きれいにふき取る

ソール全体にホースなどで水を掛けて汚れを落としましょう。その後はキッチンペーパーや使い古しのタオルなどを使って、汚れと水分をしっかり拭き取っておきましょう。

③リムーバーを使って板をクリーニングする

市販のリムーバー(汚れ落とし)を使うことで、水洗いでは落ちなかった油汚れなどを落とすことができます。ソールにリムーバーをつけ、キッチンペーパーなどで拭くだけでOK!

●持っていると便利なアイテム「ベースワックス&クリーナー」

板の汚れ落としとベースのワックス掛けが一度にできる一石二鳥のアイテム。板の汚れを簡単に落として、このアイテムを使うだけでオフシーズンの保管時のソールも保護できます。

●板の保管場所はどこがイイの?

板の保管に最適なのは日陰で風通しの良い場所です。そして、ケースなどに入れておけば埃などの汚れの付着を防止することができます。逆に高温湿気の場所で保管すると、板の変形の原因となってしまいます。また、車内や屋外の物置など、夏は高温になる場所での保管も避けましょう。また、スノーボードは必ずバインディングを外してから保管しましょう。

≪中級編≫ ステップアップ!自分でできるベストメンテナンス

中級編ではソールの汚れ落としだけでなく、板の保管時にソールを保護し、酸化を防止するためのワックスを塗るメンテナンスを紹介します。まずは、ショップなどでホットワックスを塗っている人に向けた古いワックスの落とし方を説明します。ホットワックスを落とすためには専用の道具を使用しますが、持っておけばシーズン中も利用できるアイテムです。

①スクレイパーでワックスの汚れを取る

板にホットワックス塗っている人は、まずはスクレイパーを使って古いワックスを削りとりましょう。ある程度汚れが取れたら、リムーバーをソールにつけて汚れを浮き出させます。

②ブラシを使って細かい汚れを取る

スクレイパーでは取れなかった細かい汚れを取るのに使用するのが「ブラシ」です。ブロンズ、ボア、ナイロンなど素材によってブラシの種類がありますが、ここではしっかりと汚れを落とすためにブロンズブラシを掛け、最後にキッチンペーパーで汚れを拭き取ります。

③細かいケバを取る

ブラシを使用した後はソールがケバ立っているので、そのケバを取るために専用の布でソールを磨きます(今回使用したのは「GALLIUM・ファイバーテックス/粗仕上げ用」)。ここまでやればシーズン中の汚れをしっかり落とすことができ、ソールが蘇るはずです。

④簡易ワックス&固形ワックスを生塗り

板を長期間保管するには汚れを落とすだけでなく、ワックスを塗っておくのがベスト。簡易用スプレーワックスや固形ワックスを直接塗るだけでソールの酸化を防ぐことができます。

●エッジのサビ止めはどうする?

軽度なエッジのサビは滑走には問題ありませんが、メンテナンスには市販されているサビ落とし&サビ止めを使うのがおすすめです。今回使用したのは、ワックス&メンテナンスアイテムを取り扱う『GALLIUM(ガリウム)』から販売されている「エッジ専用サビ落とし&サビ止め」。サビ落としとサビ止めがセットになった便利なアイテムです。

≪上級編≫ チューンナップショップレベル!これで完璧!!上級者メンテナンス

上級者向けのメンテナンスでは手間は掛かりますが、ホットワックスを使った方法を紹介します。ホットワックスはアイロンを使用してワックスを溶かすなど、少しレベルが高いメンテナンス方法ですが、ここまでできれば完璧です! ちょっと難しいと思う人はチューンナップショップに依頼するのも一つの方法です。チューンナップショップでは、エッジやソールの傷のリペアなどといったメンテナンスにも対応してくれます。

●ホットワックスに必要なアイテム

ホットワックスを始めるには、アイロンなどの専用の道具が必要です。まずは、ホットワックスに必要な道具を説明します。
①ベースワックス:メンテナンスの最後に使用するワックス
②クリーニングワックス:板の汚れを取るワックス
③ワクシングペーパー:アイロンの熱によるソールの焼付きを防止します
④ナイロンブラシ ⑤ボアブラシ ⑥アイロン

①ホットワックス(クリーニング&ベースワックス)をかける

1.クリーニング用ワックスを塗る
リムーバーでも取れない汚れをしっかり取るのが、クリーニングワックスをする目的です。まずはリムーバーを使って汚れを落とした板に、クリーニングワックスを塗っていきます。初めはワックスをアイロンにあて、ワックスを柔らかくした状態で直接ソール全体に塗っていきます。そしてアイロンを使ってワックスを溶かしていきますが、この時にはアイロンにあまり力を加えず、アイロンの重さを利用して軽く動かす程度にしましょう。
2.ワクシングペーパーを使ってワックスを伸ばす
ワクシングペーパーを使ってワックスを伸ばしていきます。ソールの上にワクシングペーパーを置き、その上にワックスを溶かします。そして、ワクシングペーパーとアイロンを同時に動かしながらワックスをできるだけ均等に塗っていきます。ソール全体で5回程度ワックスを掛けましょう。
正しいワックスの塗り方とは?
アイロンに力を加え過ぎるのは厳禁! 正しいアイロンの速度と力加減の目安は、ワクシングペーパーとアイロンを動かした後に5~10cm程度、塗ったワックスの帯が見えればOKです。
3.スクレイパー、ブラシを使ってワックスを馴染ませる
板の表面を触ってひと肌くらいの温度になったら、スクレイパーを使ってワックスを削っていきます。あまり力を入れずに、添える程度の力加減で削っていきます。次にボアブラシ→ナイロンブラシを使って余分なワックスを掻き出していきます。ブラシはスクレイパーとは逆で、できるだけ力を加えて掛けていきます。これでクリーニングワックスは完成です。
持っていると便利なアイテム「ファイバーテックス」
ホットワックスを完璧にする仕上げ用の磨きは専用のアイテムを使おう! 写真のアイテムは「GALLIUM・ファイバーテックス/仕上げ用」
4.ベースワックスを塗って完成!
クリーニングワックスの後は、ソールが温かいうちにベースワックスを掛けます。今回ベースワックスとして使用したのは、-12℃~-3℃までの全雪質に対応する「GALLIUM・Extra Base Wax(BLUE)」。ワクシング方法はクリーニングと同様ですが、ワックスを塗った後のスクレイパー、ブラシといった工程は不要です。このベースワックスを塗ればシーズンオフのメンテナンスは完璧です!

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