時期や天候によって、パウダーやベタ雪などゲレンデのコンディションが常に変わります。ホットワックスをかけることでソールは水分や汚れをはじき、軽快な滑りを提供してくれます。スキーもスノーボードも、板の性能を最大限に引き出すためにはホットワックスは不可欠なのです。

固形ワックス

滑走面をクリーニングし、ベース作りや滑走性能を上げるのに欠かせないのがホットワックス。固形ワックスを専用のアイロンで溶かしてソールに伸ばして染み込ませます。スクレーパーでワックスを剥がしてブラッシングというのがオーソドックスなワクシングの手順です。
特徴:
マイナス20度以下から、プラス10度以上など、あらゆるコンディション向けのモデルが揃うのが固形タイプ。滑走性能向上をはじめ、ベース作り、シーズンオフの保管など、さまざまな方法で使用します。
メリット・デメリット:
ベースワックス、滑走ワックス、フッ素配合タイプなど、用途に合わせたさまざまなワックスをラインナップ。生塗りでも有効ですが、基本的にアイロンが必要です。
おすすめシーン:
板がとまってしまう春先の湿った雪でもなめらかに滑る、快適な滑走力を提供。フリスタイラーもパークのアプローチで板の走りが変わるのを体験できるでしょう。レーサーなら、ホットワックスは絶対に必要です。

粉末ワックス

粉末(パウダー)タイプのワックスは、主にフッ素を配合したものが主流。フッ素は水分や汚れによる摩擦に強く、抜群の滑走性能を発揮します。コンマ1秒の世界で競い合うレースシーンで、スタートワックスとして利用されています。
特徴:
粉末タイプはホットワックスの途中で混合するか、最後の仕上げとして使います。フッ素配合ワックスは固形や液体にもありますが、粉末タイプが一番よく滑ると言われ、レースシーンで愛用しています。
メリット・デメリット:
ワックスの効果がもつのは半日ほどで、レースシーンではスタートワックスとして利用されています。フッ素配合のワックスは抜群の滑走性を発揮しますが、コストが高いためユーザーはコア層のみです。
おすすめシーン:
コンマ1秒の世界でタイムを競うレースシーンではマストアイテム。テクニカル系のスキーヤー&ボーダーも、バッドコンディションで滑走性能を上げたいときにお試しを。

スプレー(液体)ワックス

スプレーは缶に入った液体をソールに吹きつけるだけという簡単なワックス。スプレーとスポンジが一体型になった簡易タイプも多く、携帯しやすいのが特徴です。ゲレンデで滑りが悪いと感じたらすぐに使える手軽さが魅力でしょう。
特徴:
スプレータイプの魅力はなんといってもその手軽さ。ポケットサイズサイズのスプレー缶もあり、ゲレンデですぐワクシングできるのがいいところでしょう。ほとんどが専用スポンジで直接ソールに濡れる簡易タイプです。
メリット・デメリット:
ワックス効果は長く続きませんが、アイロン不要ですぐ使えるのが最大のメリット。簡易ワックスと割り切って、滑った後にホットワックスでケアすればOKです。
おすすめシーン:
春先の止まってしまうようなベタ雪の時期は特におすすめ。携行しやすく、すぐ使え、これ1本であっという間にストレスから解放されます。

用語集

アイロン

ワックスを溶かすのに使用。ワクシング専用のアイロンが売っている。

クリーナー

ソールの汚れを浮かび上がらせる液体のこと。

コルク

ワックスを伸ばすために使用。固形ワックスを生塗したときやスプレーワックスを塗った際に使う。

スクレーパー

プラスチックやメタル素材のプレート。ワックスを剥がしたりソールのケバ取り使う。メタルはソール表面やリペア材などを削る。

スクレーパーシャープナー

角がまるくなったスクレーパーを研ぐやすり。紙やすりで代用してもいい。

ストラクチャー

ソールに刻まれた細かな溝のこと。ストラクチャーがあることでソールが水を弾いて板が滑走していく。

チューンナップ台

アイロンがけやスクレーピングなど、チューンナップ作業がすべてテーブル。安定感があり、折りたたんでコンパクトに収納できるタイプが多い。

バイス

板を固定する用具のことで、バイスがあるとチューンナップ作業が行いやすい。チューンナップ台に固定して使う。

ブラシ

ナイロン、ブロンズ、馬毛などがあり、ワクシング前にソールの汚れをかき出し、最後の仕上げにも使う。

ブレーキホルダー

ワクシングの際、スキーのバインディングに付いているストッパーが邪魔になるのでこれで固定する。ブレーキストッパーなどメーカーで名称が違う。

リムーバー

ソールに染み込んだワックスを浮かび上がらせる液体。クリーナーと同じ効果があり、スプレータイプが多い。

ワックス

ワックスを滑走面に塗って染みこませることで、滑走性能が上がる。固形、粉末、スプレー、液体、ペーストなど形状はさまざま。

ワックスペーパー

ホットワックスで使用する。ワックスペーパーの上からアイロンをかけることでソールを熱から守り、ソールの汚れを吸い取る役割も。

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