撮影&文/渡辺智宏
群馬県と栃木県にまたがる日光白根山は関東以北最高峰となる標高2578mを誇る。群馬県側の山麓にある丸沼高原は冬期はスキー場を営業し、標高2000mの山頂駅まで簡単にアクセスできるロープウェイがあるので、年齢やレベルを問わず、日光白根山の登山に利用する人は多い。山頂駅から整備された登山道をたどって行けば、日光白根山山頂までは2時間30分ほど。夏の暑さをも忘れてしまいそうな爽快感と山頂からの素晴らしい絶景は、きっと忘れられない思い出のひとつとなるに違いない。

ロープウェイで標高2000mから登山スタート!

丸沼高原にある「日光白根山ロープウェイ」に乗車すれば、標高2000m地点にある山頂駅まで約15分でアクセス。乗車中は標高が上がっていくほどに眺望も素晴らしく変化していき、テンションもアップ!
山頂駅に着いたら、日光白根山をバックに標高を示す標識と記念撮影から登山スタートというのがお決まりのルーティン(笑)。また、ここから先にはトイレがないので「山頂喫茶しらね」で済ませておこう。

爽やかな樹林帯を自分のペースでゆっくり歩こう!

登山をスタートすると、しばらくは樹林帯の中を歩いていく。樹林帯の中はとても涼しく、またフィトンチッド効果により、身体も気持ちも軽くなったように感じることもあるが、自分のペースを守って歩こう。途中の「不動岩」では、ぜひ足を止めて巨大な岩の壁の上部まで見上げてみよう。
しばらく行くと木々の間隔が広がっているところも通過する。吹き抜ける風の心地よさを感じたり、登ってきた山頂駅や遠くの景色も見えたりするポイントもあり、少しだけ気分転換になる。
登るに連れて、やや急なところもあるが、そんな場所でも木がしっかりと根をはって大きく成長しているのを見ると、たくましい生命力と大自然のパワーも感じる。
時々、岩の間も覗いてみよう。岩の奥、暗い場所で神秘的に美しく光を放っている「ヒカリゴケ」をぜひ見つけてほしい。
空がよく見えるようになってくると、そろそろ樹林帯も終盤。標高も上がってきているので呼吸を乱さないように、そして涼しいとはいえ汗もかきすぎないように、焦らず慌てずに歩こう。

森林限界を超えると視界が大きく広がり、テンションもアップ!

樹林帯で木々に囲まれながら歩くのは最初は気持ちよさを感じるものの、しばらく続くと変化が欲しくなってくることもある。ちょうどそんなタイミングの頃に森林限界を超える地点に着き、一気に視界が広がった時の気持ちよさは格別だ。空が大きく広がり、素晴らしい眺望で最高の開放感が得られる。
森林限界を超えると、足場が砂利や岩場のところがほとんど。足場が動いて、歩きにくく感じるかもしれないが、ここでも焦らず、慌てず、一歩一歩しっかりと足場を確保しながら登るのがおすすめ。
そして空がどんどん近づいてくる感覚に胸がときめく。頂上までは、もう、あと少しだ!

頂上からの大パノラマは、がんばった最大のご褒美!

ちょっと雲がかかってしまっていたけど、無事に山頂に到着!
残りちょっとになってから会話が少なくなっていき、最後はふたりとも目がマジになるまでがんばったから、頂上ではなんとも言えない達成感に思わずグータッチ。
頂上からのパノラマは、一部、雲で見えなかったけれど、それがいっそう荘厳な雰囲気を醸しだしていて、あらためて特別な場所であり、特別な景色に感動。しばらく言葉はいらなかった。
写真の奥に男体山や中禅寺湖も見えるが、ちょっと残念な感じ。でも眼下の五色沼には雲の切れ間から太陽の光が届き、エメラルドグリーンの神秘的な色を放つ。
ちょっとドキドキしながら岩に腰掛け、素晴らしい眺めを堪能。
頂上付近に咲くトウヤクリンドウ。標高2500mオーバーの厳しい環境下に負けず、小さくともしっかりと咲いている姿にパワーを感じる。
ちょっと雲が多くなってきたので、景色を楽しむのはひと休み。持ってきたおにぎりで早めのランチ。
おにぎりを食べ終わると、再び雲が途切れてきて視界が広がり、見えていなかった風景にまたまた感動するふたり。
ポットにお湯を入れて持ってきて、コーヒーを飲んだふたりは、この頂上の素晴らしい景色を忘れることはないけど、万が一忘れないように、また絶対来ようねと笑顔で約束。

下山は弥陀ヶ池に立ち寄り、シフォンケーキでフィニッシュ!

靴のひもを締めなおして下山の準備。忘れがちだが、足元がしっかりしていると下山もラクになる。
帰りのルートは弥陀ヶ池ルートを選択。眼下に弥陀ヶ池などが望めて眺望の素晴らしいルートだが、急な岩場が続くので、心配な人は登ってきたルートを戻るのがおすすめ。
弥陀ヶ池に着くと池の端に設けられた遊歩道を、しばしお散歩。
途中でちょっと座って休憩するふたり。湖面が鏡のように静かで、自分の気持ちまで落ち着く感じ。
さすがに身体は少し疲れているだろうが、ふたりの表情からは達成感と満足感で自信に満ちあふれているように感じる。
山頂駅エリアまで戻って、無料の足湯でひとまず疲れを癒やしてから天空カフェへ。「ご褒美、ご褒美♡」とシフォンケーキ・スペシャルを注文しシェアすることに。

水分補給と登山届も忘れずに!

今年の夏は丸沼高原、日光白根山でも暑いほう(街で暮らす人たちからしたら、ぜんぜん涼しい!)だったが、行動中は熱中症の予防などで水分や塩分のこまめな補給を忘れずに。登山ルート上では販売していないので、荷物の負担にならない程度に必要な量を用意しておこう!
またセンターステーション内には登山届の用紙が用意されているので、ロープウェイ乗車前に忘れずに記入にして投函しておこう。登山届を書いたことがない人でも簡単に書けるから大丈夫。グループなら代表者ひとりが記入すればOK!

【丸沼高原スキー場】

丸沼高原は日光国立公園・日光白根山山麓にある通年リゾート。日光白根山ロープウェイで標高2000mの山頂駅まで、およそ15分でアクセス。グリーンシーズンは日光白根山登山をはじめ、広大なゲレンデを利用したオートキャンプやサマースキー、そしてツリーアドベンチャーなどのアクティビティが充実。食事やスイーツも充実度も高く、女性やファミリーにも評判。

施設情報

丸沼高原スキー場

所在地
群馬県利根郡片品村東小川4658-58
外部URL
https://www.marunuma.jp/

施設マップ


周辺エリアの記事一覧


アクティビティ関連の記事一覧

ぐるなび© Gurunavi, Inc.